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1.原種の部
第1位 Aerides lawrenceae 小島 朝男 18票
3花茎 90余輪 NS 3.5×3.0㎝ 草姿はバンダに似ていますが、長いステムにたくさんの花を着け、見ごたえのある花で、この株は3花茎上がり、出来の良さが見て取れます。エリデスの自生地はフィリッピンでミンダナオ島、セブ島の標高500メートル以下の所に分布し、20種くらい有る着生蘭です。かなり暖かいところに自生しているので、冬期は12度出来れば15度を保って栽培したい品種です。株は比較的大きくなり、開花時期は9月から12月くらいです。属名の Aerides はギリシャ語の「aer(空気)+eides(に似る)」からきています。樹木の高い位置に生える姿から名づけられたそうです。lawrenceae はイギリス王立園芸協会の総裁だった「ローレンス(James John Trevor Lawrence, さん」の夫人の名からきています。
第2位 Miltonia moreliana 星 隆 11票12花茎 14輪 NS 9.0×10.0㎝ Miltonia spectabillis var. morelianaと呼ばれていましたが、現在はミルトニア モレリアナになっています。ブラジル原産の蘭で俗にパンジーオーキッドとも呼ばれ、展開が非常にいいのでスッキリ見えて愛好家が多いと思われます。ミルトニアは暑さに弱い品種が多い中、このモレリアナは比較的暑さに強く栽培は比較的容易です。ただ根をいじられるのが嫌いらしく、植え替えよりも鉢増しの方が失敗しないようです。株分けは特に注意が必要です。
第3位 Robiquetia cerina 豊田 弘 5票
2.交配種の部第1位 Cycnoches Tawny 小野 敬一 14票1花茎 1輪 NS 10×7.5㎝ シクノチェス タウニーはegertonianum×chlorochilonの交配です。親のクロロキロンは綺麗な黄色の花ですが、この花の褐色はエガートニアナムの褐色が出たものでしょう。小野さんのブログを見ると、以前にも咲いていますが色合いが違うように思います。今年はかなり暑かったのでそのためでしょうか?比較的暑さに強いと言われるクロウェシア、シクノチェス系の花ですが、今年の暑さで筆者の所では何鉢か枯れてしまいました。今年、小野さんの所では、昼間の暑いときにミストシャワーを当てて、株を冷やすようにしたそうでバルブはしっかりと出来ていて、これからの開花が楽しみとのことでした。やはり栽培上手な人はいろいろ工夫をしているのですね。
第2位 Cattleya Pandora Bracey 星 隆 11票1花茎 2輪 NS 11.5×13.0㎝ この花はC. Trinette×C. intermediaの交配ですが、1967年の登録なのでかなり古いカトレアの交配種です。派手な色合いでオールド カトレアらしい花ですね。この花の先祖には、この様な派手なクサビの入ったカトレアは無いので、インターメディアの影響が大きいと思われます。ちなみにスプラッシュの入ったカトレアにはインターメディアが、セミアルバのカトレアにはパープラータが入っている事が多いようです。この花もご多分に漏れません。 (大野)
第3位 Paphiopedilum sukhakulii × philippinense 若尾 暢子 9票
3.香りの部フレグランス賞 Cattleya labiata 宮本 勝