人気ブログランキング | 話題のタグを見る

所沢洋蘭会

orchid1234.exblog.jp
ブログトップ
2018年 03月 20日

2018年2月度入賞花

<<<人気投票>>>
1.原種の部
第1位 Cattleya coccinea           佐藤 俊男      16票
2018年2月度入賞花_a0265160_23581840.jpg
今年も東京ドーム蘭展が終了しましたが、ブースを飾るには購入花は欠かせないアイテムになっています。蘭展終了後それらは会員の皆様に破格値で引き取っていただいています。業者さんからそれなりの量を買っていますが、正直なところ良花は期待できないと思うのも一致した見方です。出品花のコクシネアは何年か前のドーム蘭展にて使用されたものですが、ここまで立派に栽培されていることに驚きを禁じえません。出る新芽にはほとんど蕾がついているのは株が充実している何よりの証拠と言えるのでしょう。NS5.8x4.3cm の整形花が9輪も咲いているので華やかで、オーバーラップするほどの良花であることに意味があると言えます。


第2位 Dendrobium primulinum       星  隆         6票
2018年2月度入賞花_a0265160_23585246.jpg
インド、中国南部からタイまで広く分布しており、よく知られたデンドロビュームの一種です。自生地では当然木に着生していますので、下垂して咲いていますが、出品花は交配種デンドロのようにバルブを直立させてディスプレイしています。出品者は時間をかけてディスプレイしたそうですが、良い悪いは別にして、好き嫌いはあるでしょう。ちなみに筆者は自然のほうがいいかな。種名プリムリナムは「サクラソウ属に類する」という意味で、ペタル、セパルのピンク色からの命名でしょうが、プリムリナムの見どころは大きく広がるリップにあると言えます。大別するとリップに黄色が入るか入らないかなのですが、入らなくとも薄桃色のベルベット状に赤色のラインが入ったり入らなかったりします。ベタ黄がリップに入るのは強烈な印象があり、個体名の付いた良花もあります。NS5.3x4.5cm 3花茎33輪


第3位 Cattleya walkeriana             小島 朝男     5票
第3位 Cattleya crispata               佐藤 俊男     5票
第3位 Cattleya intermedia `Kurt'          宮本 勝      5票





2.交配種の部
第1位 Clowesia Grace Dunn 'Beaver Valley'    星  隆    20票
2018年2月度入賞花_a0265160_23590579.jpg
warczewitzii x roseaという交配でクロウェシア属では最も古く、最もよく知られた種です。ワーセウィッチィはグリーンを基調にして花全体に濃い緑筋が入る花で、筆者はトロロコンブを思い出します。ロゼアは言わずと知れたピンクっぽい可愛い花を咲かせる種ですね。2種の交配で雑種強勢が生きロゼアの可愛さを強調したようなグレース ダンが誕生しました。花一輪を見ても色は勿論、ひだひだのリップも可愛く、またニッキの香りが素晴らしく、言うことなしなのに、出品花のように多くの輪数が付くとそれはそれは見事な出来栄えとなるのです。1バルブから3花茎でているのもあり、株の充実ぶりが伺えます。 NS3.0x2.2cm 11花茎 30輪


第2位 Fredclarkeara After Dark 'SVO Black Pearl'  星野 和代    11票
2018年2月度入賞花_a0265160_23593328.jpg
最近流行りの黒い奴らの代表選手、フレッドクラーケアラと発音します。なんじゃいね?実はクロウェシア、モルモーデス、カタセタムの3属間人工交配種なのです。 個体名に含まれているSVO って何?と思いますよね。これは、カルフォルニアのSunset Valley Orchid というラン屋さんのことなんです。この蘭園の創始者であるフレッド クラークさんが交配して本種を作り出したので、それを記念してフレッドクラーケアラ属となったのです。なので全体を解釈すると、サンセット(日没)バレー(峡谷)蘭園のフレッド クラークさんがつくりあげた‘宵闇に光り輝く黒真珠’というイメージでいかがでしょうか?言っておきますがこれは個人のイメージですが、そんな感じでよろしいかと思います。しかし、アフターダーク種すべてがこのように真っ黒になる訳ではありません。オレンジっぽい花びらに茶班がはいるものや、まだら班になったり、変異はいくつかあります。それらの中で秀逸なのが本個体ですが、ブラックパールの中にも、黒さの違いがありますので、より黒い株を獲得したいものです。成長期における多肥栽培が必要不可欠とのことで、まだまだ大きく太ります。NS 4.2x3.0cm 2花茎 30輪
                                                                                            (堀)


第3位 Guaricyclia Kyoguchi           角田 馨       3票



3.香りの部
フレグランス賞 Dendrochilum glumaceum     宮本 勝
2018年2月度入賞花_a0265160_23594973.jpg


by orchid12345 | 2018-03-20 13:00 | 例会入賞花・展示花 | Comments(0)


<< 2018年2月度例会風景      2018年春の洋らん展入賞花 >>