パラオの旅紀行 その1 by 滝川先生

滝川先生から便りが届きました。2回に分けて紹介します。

昨年の9月にミクロネシアのパラオ諸島へランの観察に行って来ました。 日本の真南に位置する
パラオは日本との時差はありません。 パラオで働いている日本人も多く、現地の人でも流暢な
日本語を話す人がいるので驚きました。 日本がパラオを統治していた時代もあり、和名が付いた
植物も多数あります。 パラオで観察したランを紹介したいと思います。


Taeniophyllum mariannense パラオに来て一番最初に見つけたランです。 クモランの仲間で、
長さ約3cmの果実が付いています。 花は1日でしぼんでしまうので見られませんでした。 海から
約10mの場所にある樹木の高さ1.5mの所に着生していました。
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Dendrobium mirbelianum 高さ約15mの所に着生していて、黄色い花の大きさは約4cmです。 個体数は
比較的多いのですが、皆樹木の高所に着生しているので近くで花をよく見ることが出来ません。
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Agrostophyllum elongatum 茎の左右に葉を平らに付け、その幅は約5cmです。 茎の先端に
花が咲いた痕跡があります。 高さ1mの所に沢山着生していました。 和名は「パラオウロコラン」です。
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このようなジャングルの中の道を歩いて行きます。 道の両側の樹木の所々にランが着生しています。
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Dendrobium mirbelianum 高さ約10mの所に果実を付けて、ぶら下がっていました。
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「ガルドック自然保護区」の看板です。 「NGARDOK」の最初の「N」は発音しないようです。
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Dipodium freycinetioides パラオの固有種です。 ガルドック自然保護区管理事務所の近くの直射光線が
当たる場所に着生していました。 花径4cmで、黄色に褐色の模様があり、芳香があります。
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Dipodium freycinetioides 果実が付いていました。 右側の茶色い細長い部分は茎です。 茎は
数mまで伸び、下の葉は枯れて落ちていきます。
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ガルドック自然保護区で見られる生物の看板です。 ヘビやワニもいるそうですが、今回は
見かけませんでした。
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Bulbophyllum membranaceum 葉の長さは3cmです。 個体数は多いのですが、花は見られませんでした。
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Dendrobium brachyanthum 細長いバルブの先端に長さ約25cmの葉を1枚付けています。 花の
大きさは約2cmです。 地上2mの所に着生していました。
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Dendrobium brachyanthum 花のクローズアップです。 良い香りがあります。
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Dienia volkensii 地生ランで、葉の長さは約10cm、花茎の長さ約30cmで小さな花を多数咲かせています。
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Dienia volkensii 花のクローズアップです。 1輪は約3mmの大きさです。
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Crepedium setipes パラオ固有種の地生ランで、花茎の長さは約20cmです。 花は1cm弱の大きさです。
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Crepedium setipes 花のクローズアップです。 花は上下逆向きに咲きます。 黄緑色の花ですが、
これ以外に赤い花もあります。
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Appendicula reflexa 地上20cmの低い所に着生していて、花は咲いていますが、葉の裏側に咲いているので、
上から見ても花は見えません。
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Appendicula reflexa 茎の裏側をめくると、3mmくらいの小さな白い花が数輪まとまって咲いていました。
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品種不詳。 地生ランで、花茎の長さは約25cm、花径約1cmの小さな花を多数咲かせています。 花は
イヨトンボ(Habenaria iyoensis)に似ています。
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品種不詳の花のクローズアップです。 スペインの画家のダリの鼻ヒゲを連想します。
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Taeniophyllum palawense パラオの固有種のクモランの仲間で、地上1mの陽当りの良い場所に着生して
います。 黄色い花は数ミリの大きさで非常に小さく、花の咲いた跡がジグザグになっています。 株の右側の
根は樹木に貼り付いていますが、株の左側の根は空中に真っ直ぐに伸びていて緑色なので一見葉のように
見えます。 和名は「ナヨクモラン」と言い、個体数は多いです。
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Dendrobium patentifiliforme パラオの固有種で、高さ2.5mの所に着生していて、個体数は多いです。 茎は
細長くて1mくらいあります。 花は半日でしぼんでしまうので、この花も咲き終わっています。
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Dendrobium patentifiliforme 咲き終わった花のクローズアップです。 開いている花は本当はガク片も
花弁も細長く伸びているのですが、直ぐにクルクルと丸まってしまいます。 開きたての花は残念ながら見ることが
出来ませんでした。
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Robiquetia palawensis パラオの固有種で、高さ20mの高所に着生していました。 黄色い花は1輪が1cm
くらいのようです。 個体数は少なかったです。 和名は「ナガネラン」と言います。 俗に「パイナップル・
オーキッド」と呼ばれている仲間と同じ属です。
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by orchid12345 | 2018-02-11 22:37 | 連絡・報告事項 | Comments(0)