2013年4月度例会入賞花・展示花
第1位 Coelogyne flaccida 高久 秀雄 5票

約100種もの原種がインド、ヒマラヤから熱帯アジアへと広く分布しており、低地から1000m以上の高地でも生育できる丈夫な種が多く、夏の高温にも強いときているので、洋蘭栽培を始めた頃には定番の一品でした。高久さんはそんな昔に入手した本品をじっくり手塩にかけて育て上げてきたと推察します。木枠に綺麗に植え込まれて、かなりの年季が入っており、ぐるっとひと回り花茎をまんべんなく垂れ下げての姿は、この種の理想的な鑑賞の形であります。栽培は容易の部類なので普通に。芳香もセロジネの魅力のひとつです。21花茎 134輪 NS5x4cm
第1位 Dendrobium aphyllum ‘Peach Cascade’ 小野 敬一 5票

熟年の私達にはアフィラムというよりピエラルディーと言ったほうがしっくりくるのですが、最近はアフィラムと呼ぶのが流行のようです。当会ではたくさんの方が栽培している種であり、じょうずに咲かせて見せてくれますが、バルブの中ほどに5~6花しか咲いていないことが多いようです。出品株が優れているのは、バルブの節間のほぼ全てに開花していることです。そのようなバルブが6本もあるのですから、それはもう賑やかにピンクのシャワーにもなろうと言うものです。その様子がそのまま個体名‘ピンクの小滝’になっている由縁なのです。バルブが重ならないように株もとに横線を渡してバルブを一本一本いわき、株に広がりが出て個体名をより際立たせるための演出がなされています。栽培は、ノビル系デンドロ同様寒さに当てる必要があるのと、魔法の薬をちょいと、、、。 NS4.5x3cm 105輪
第 3位 Chiloschista sp 堀 清次 4票

交配種の部
第1位 Lycaste Geyser Gold 角田 馨 12票

丸型整形のリカステが日本大賞の栄誉に輝くと、4倍体を使用してより大きく、より丸くを使命として育種が進み、信じられない位の大輪整形リカステが誕生しています。そんな世の中の趨勢に逆らうように、オールドスタイルのリカステにも沢山のファンが存在しているのも事実です。ゲイザーゴルドはそんなオールドスタイルの代表選手と言っても過言ではありません。けっして幅広とは言えない3弁の花びら、実際には花びらではなく顎なのですが、花びらはリップと柱頭を守るように前傾して付き、申し訳なさそうです。5弁の淡いあずき色と黄色いリップの対比がいいですね。夏の暑さ対策が成否の鍵で、成長期に乾くと成長をストップしますので、多めの肥料と水分補給に努めてください。NS11.5x11.5cm の花が5輪付くと豪華ですが、10輪は付くと思いますのでがんばってください。
第2位 Dendrobium Medusa 星野 和代 7票

初めて見るデンドロですので、ネットで検索するもいっこうにヒットしませんでした。ニューギニアから沢山入ってきているいわゆるケーンタイプ同士?の交配種のようですが、ケーンタイプといえば、少なからず高温種と推察しますが、星野さん温室持って無いじゃん。温室あってもうまく出来ないので初めから敬遠していますが、温室無いのに上手に咲かせていますよねえ。本当に恐れ入ります。花はアンテナータムを黒くしたような奴で、黒につやがありアウトローな感じ、嫌いじゃありませんが如何せん、解らないのでしばらく距離を置こうっと。4花茎 枝打ち 69輪 つぼみ31 NS4.5x3cm (堀)
第3位 Cattleya Irene Finney 吉岡 彰一 5票
各賞
フレグランス賞 エビネ交配 角田 馨

展示花
GC株開花
Cattleya lueddemanniana 宮原十九美

Dendrobium Yukikomachi × Omokage 星野 和代

Cattleya Earl 'Imperialis' 豊田 弘

Cattleya lawrenceana 星 隆

Dendrobium Proud Appeal 角田 馨

竹葉セッコク 中村 静枝

Lpt. bicolor 吉川 好江

Megaclinium purpureorhachis 小島 朝男

Paphiopedilum chamberlainianum 礒田 忠彦

Cattleya Vermilion Cherub 豊田 弘
