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8月下旬になってもうだるような暑さにうんざりの毎日でしたが、例会当日は朝から雨模様で暑さも一服。久しぶりに過ごしやすい一日となりました。例会が始まる前には一旦雨も止んだので展示株の持ち込みも楽でした。ただ、今夏の猛暑で咲いている花が少ないと見えて、展示株の数も今月は極端に少ないのが残念でした。
ほぼ定刻通りの13時30分過ぎに西郷さんの司会で始まりました。小島会長挨拶で「今年の夏は本当に暑かったが、何とか乗り切った感がある。夏バテは人も蘭も9月になって症状が表れるので気を引き締めたい。」と話がありました。また先日亡くなった藤圭子さんを引用して「どう咲きゃいいのさ、この私」ではなく、咲かせるのは皆さん次第、上手に蘭を咲かせてほしい。とのコメントもありました。
事務連絡で、秋の一日旅行、来年のドームらん展の予定が発表されました。展示株はとても少ないので早々に説明は終了しました。その中で豊田さんのサギ草栽培法の説明がとても参考になりそうだったので紹介します。用土はミズゴケよりも砂利植えの方が成績良い。有機肥料ではなく化学肥料の方がよい。球根はちょっと深めに球根の2~3倍くらいの深さに植える。常時水を切らさないように注意、とのことです。実際栽培されての経験談なので重みがあります。
いつものように人気投票・株市を経て、今月は栽培教室配布株の観察アドバイスがありました。持参された株を並べて今後の栽培をみんなで検討し合うものです。カトレア類で春から伸びた新芽が大きく成長している場合は、これからは肥料を控えるのがいいようです。このまま肥料をやり続けると次の新芽がまた伸びてしまい、中途半端な成長で冬を迎えてしまうからです。新芽の状況を確認しながら肥料遣りに注意しましょう。
続いて栽培Q&Aのコーナーに移りました。今月は角田さん、岩田さん、海東さんから質問があり、肥料遣り、植え方、などのアドバイスがありました。
16時から皆さんが楽しみにしていた中村静枝さん宅の栽培環境紹介です。温室は南北に長く3坪、冬は内張り・外張りの両方を実施、1日2回のミスト噴霧装置もあるという贅沢な作りです。場所的にも午前中の陽が良く当たりそうないい環境とお見受けしました。夏場は殆どのものを外に出して寒冷紗の下、物干竿やネットに吊るして栽培されていました。500株以上あるのでは?とのことなので冬は温室一杯の様子が窺えました。適宜質疑応答を挟む形で進行し、17時前に終了となりました。中村静枝さんご紹介ありがとうございました。                                 (小野)

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温室紹介の中村静枝さん
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教材配布株の展示
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【人気投票】
1.原種の部
第1位 Miltonia spectabilis var. moreliana ‘Aoki’  小野 敬一   18票
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ミルトニアというと夏の暑さにすこぶる弱い、と言うのが通り相場なのですが、変種モレリアナと呼ばれるこの君は、千年に一度と言われるほどのこの暑さにもめげることなく、かくもみめ麗しくおん姿を現し給いけるとは、いと嬉しかりけり。贈答用に使われる赤やピンクの華やかなミルトニアはブラジルやベネズエラの標高1300~2200m程の高地に自生するベキシラリアという種をもとに交配を重ねて出来上がった種ですので、暑がるのも納得というものです。一方、500m付近に産するスペクタビリスは、水と愛情を注ぐことにより、暑さに負けずこんなに美しく咲いてくれる剛健種です。ミズゴケ植えを鉢から抜いたまま、ヘゴ板にリードを寄せて活着させ、小野さんらしく綺麗に仕上がっています。綺麗に仕上げるって、才能です。2花茎2花 NS9x12cm リップ幅6.8cm
*なお、変種モレリアナは最近スペクタビリスから独立し、Milt. morelianaとなりましたので、以降そのように標記することとします。

第2位 Aeranthes ramosa                 星野 和代   6票
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蘭を語るとき、その花のあり方の多様性をひとつの魅力として捉えるのは、正しい方向だと思います。その魅力的なひとつの花のあり方が、この花にあると言っても大げさではありません。ひとくくりにするとマダカスカルを代表産地とするアングレカムの仲間、ということになるのですが、アフリカの一部も含めて約45種もの奇妙な花があるというから驚きです。属名はギリシア語のaer(空気の, 空中の)と anthos(花)の合成からなり、その気生習性がわかります。また、種名ramosaは、「分枝の」という意味で、その花梗が非常によく分枝する特性を持つことを示しています。花梗は細く、針金のように約100cmも下方に伸び、その先端に6~8花を順次開花させます。良くできると200cmも花梗を伸ばすそうです。花は緑白色で、下から覗くと半透明の緑色ガラスを思わせ、ステンドガラスの趣(おもむき)です。天日干しされた緑のイカのようで、垂らした緑色のベロ(リップ)と薄緑の距は、海中から拾い上げた緑のアメフラシのようでもあります。もっとも、海中からアメフラシを拾い上げたことはありませんが。1花茎 3輪 NS5.5x6cm

第3位 Macroclinium manabium             堀  清次   5票
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2.交配種の部
第1位 Cattleya Mini Purple                小島 朝男  13票
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いわずと知れたワルケリアナとプミラの交配種で、蘭栽培を趣味にする人なら必ず一鉢は棚奥のどこかにでも、「あります!!」というくらいの、剛健、普及種ですね。本来の開花期は冬~初夏にかけてなのですが、個体により二季咲きだったり、四季咲きだったり、まちまちのようです。新芽の成長と共に花芽が上がってきますので、貧弱なバルブにも意外と立派な花を咲かせていたりするものです。バルブの充実は花後になりますので、しっかり管理して太らせましょう。さまざまな親を使用して、さまざまな個体名を持つ優秀花が作出されていますので、タイプの異なる株を蒐集するのも楽しそうです。出品株は栽培教室提供株との由、「全く記憶にございません」が、長年に渡り愛培されてきたのはさすがです。この暑さですので、さすがに本来の花ではないのが、リップや花びらの色乗りにあらわれているのが残 念です。 1花茎 2輪  NS10x10.5cm

第2位 Darwinara Charm‘Blue Moon’          豊田 弘   12票
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属名ダーウィンアラと呼びます。あえて最初にことわりを入れたのは、自分がそれらしき属があるのは認識するも、はっきりと解らず、ダーウィ・・ 何とかと曖昧にしてきたことから、この際はっきりと決別するためであります。加えて、Yonezawaara(ヨネザワアラと読みます)という属名があるのも皆さん認識しているでしょうが、この二属、はっきり区別できますか?かく言う自分も答える術がありません。
Yonezawaara = (Neofinetia(風蘭)×Rhynchostylis) × Vanda
Darwinara = (Ascocentrum ×Rhynchostylis × Vanda) × Neofinetia(風蘭)
となり、ヨネザワアラが三属間、ダーウィンアラが四属間人工交配種となることがバッチリ勉強になりました。もっと言うと、フウランとリンコスティリスにバンダの交配がヨネザワアラで、ダーウィンアラはアスコセントラムの血を引いた三属にフウランを交配して完成しています。ちなみに使用されたアスコセントラムはAscocentrum curvifoliumです。ダーウィンアラ チャームの個体名には‘ブルームーン’のほかに‘ブルースター’があります。巷では、ヨネザワアラのブルースターとダーウィンアラのチャーム‘ブルースター’がごっちゃになって流通しています。とてもよく似ていますが、濃色がダーウィンアラで、空色っぽいのがヨネザワアラです。両種とも芳香種でフラグランス部門の常連、きつい香りがダーウィンアラです。ああ、ややこしい、、、。1花茎 8輪 つぼみ6 NS8.5x6cm
*なお、このところの属名改編により、ネオフィネチャ(フウラン)もアスコセントラムもバンダ属へ移行になり、上記二属は消滅したようです。実質、バンダとリンコスティリスの二属間交配種となり、Vandachostylis Charm とVandachostylis Blue Star になりました。 以降そのように標記することとします。ここではこれまでの曖昧さを明瞭にするため、これまでのまま標記しました。         (堀)

第3位 Paphiopedilum sukhakulii × philippinense  若尾 暢子 10票

【各賞】
フレグランス賞 Phal. bellina             高橋 稔
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その他の賞 該当なし

【展示花】
Cattleya crispa fma. carnea ‘Equilab’      堀 清次
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Den. perthenium                     豊田 弘
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Habenaria radiata [サギ草]             角田 馨
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Vanda falcata ‘翠華殿’                  豊田 弘
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Phal. javanica                        堀 清次
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a0265160_085662.jpg                       平成25年8月
第335号 所沢洋蘭会(TAOS)
事務所: 〒359-1111 所沢市緑町3-8-3 豊田 弘宅
URL: http://orchid1234.exblog.jp/  TEL: 04-2939-7751


               8月度例会ご案内

日時:      平成25年8月25日(日) 13:00~17:00

場所:      所沢市立狭山ヶ丘コミュニティーセンター2階 (第1・2会議室)
          〒359-1151 所沢市若狭4-2478-4 TEL04-2949-1191
          (西武池袋線 狭山ヶ丘駅徒歩5分 狭山ヶ丘農協裏)
            平成25年9月度例会予告9月22日(日)


内容:
1.会場準備・受付・展示                13:00~13:30
        原種・交配種に分けて展示します。会場内では必ずご自分の名札を着けてください。
2.会長挨拶、事務連絡                 13:30~

3.展示株の説明・人気投票
        人気投票後、選考結果の発表と出品花の解説を行います。
4.株市
        通常の株市です。
5.栽培Q&A・診断希望株の栽培アドバイス
        相談したいことがございましたらお気軽にどうぞ。
        株を持参されるとアドバイスしやすいかと思います。
6.栽培教室 経過観察とアドバイス          担当:大野理事
        これまで栽培教教室で配布した教材苗どれでも構いませんのでお持ちください。
7.栽培環境紹介
        中村静枝さんの栽培場を、写真を交えながらご紹介いただけます。
        夏の暑さ対策についてもお話が聞けるかも
8.閉会 全員で後片付けしてください。(ゴミは各自お持ち帰り願います。)

会費:    お一人様 500円 (家族・友人も同じです。)

理事会:  11:30 ~12:30
      狭山ヶ丘コミュニティーセンター2階 学習室で行います。
      昼食は各自ご用意ください。(欠席の場合は連絡のこと)



             <<<お知らせ>>>
1. 7月の例会 出席者24名、出品者15名、出品株17株
2. 7月の例会・納涼会を初めての試みとしてコラボカフェ秋津で行いました。
   小さな会場でしたが、飲食ができ例会としての体裁も整った納涼会となりました。
   今後の改善に向け、印象・要望等ご意見をお寄せください。
3. 秋の旅行を10月に計画しております。日帰り?一泊?行き先のご希望がありましたら連絡下さい。
4. 「秋の洋蘭展」は春と同じ小手指市民ギャラリーです。
搬入展示10月30日(水)、会期 10月31日(木)~11月4日(月祭)の五日間。
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今月は初めての試みとしてコラボカフェ秋津にて納涼例会を行いました。一昨年の夏は所沢ステーションビルの中華レストラン「獅子」で、昨年は「ななかまど」で、という風に毎年納涼会に関しては試行錯誤の状況でした。お酒が飲めて費用があまり掛からず、例会の行事もきちんとやりたいとなるとなかなかいい場所がありません。今回会場に使ったのは、今年の5月にオープンしたばかりのレンタル休憩室といった出で立ちの場所です。お酒や料理の持ち込みが出来て30人程度は入れそう、しかも秋津駅の目の前という好立地でしたので、一度使ってみようということになりました。
初めての場所でしたので余裕を見て理事会は通常より1時間早い10時半開始としましたが、料理などの事前手配が終わっていたおかげで会場準備も手際よく進み、12時には準備完了という状況でした。12時半を過ぎると続々と参加者が集まり始めました。秋津駅北口を出ると直ぐ看板が目に入るので迷うことはなかったようです。13時にはほぼ参加者が揃ったようでしたので13時5分という異例の早さで例会がスタートしました。
まず、小島会長から「暑さに負けず栽培に励んで頂きたい。また今日の半日ゆっくり納涼会を楽しんでください。」と挨拶がありました。事務連絡の後、料理テーブルの周りに集まり、恒例の豊田さんの乾杯発声により納涼会のスタートです。ワイワイと蘭談義に花を咲かせ、歓談が一段落した14時から、通常の例会スケジュールに従い、展示株の説明となりました。展示株は会場の狭さを考慮して一人2株までと制限をつけたため展示株はかなり少ない印象でした。展示スペースにまだ少し余裕がありましたので、一人3株としても良かったのではと感じました。
人気投票、展示株の解説とスムーズに進行し休憩の後、定例となった納涼会ジャンケン大会の始まり始まり。提供した人と参加者がじゃんけんをして勝った人が勝ち残っていくという方式を採用しました。会場は貸切ではなく隣の小スペースは一般の利用者さんもいたのですが、勝ち負けになると思わず大きな声が上がってしまいました。10ほどの提供株は20分ほどで嫁入り先が決まりました。少々時間もあったので蘭栽培のQ&Aを行い、早めの16時に閉会となりました。飲み足りない方々は思い思いに二次会に繰り出して行かれたことでしょう。                               (小野)

納涼例会、豊田さんの乾杯の音頭で始まり始まり
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展示株の説明
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展示株の解説
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じゃんけん大会
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【人気投票入賞花】

第1位 Dendrobium lamyaiae                豊田 弘    7票
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自生地はタイ・ミャンマー・ラオスに分布。株の大きさの割には花が大輪で、目を引くオレンジ赤色(朱赤色)の花が2花茎 5花が咲いています。NS.2.8×3.9㎝。 リップの模様がとても魅力的です。株から想像すると栽培は気難しい感がありますが、夏は暑がることはないとのことです。読み方はラムヤイアエ? 花はデンドロビウム・ユニカムに似ていますが、本種の方がはるかに株が小さいようです。花全体は、デンドロビウム・ディカッソニーと同じような気がします? 1996年登録、比較的新しい原種のようです。

第2位 Listrostachys pertusa (シノニム Angorchis pertusa) 堀 清次   6票
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自生地は西アフリカのカメールーン・コンゴ・ガーナの標高500メートルの常葉樹の森林に自生。花はNS. 0.5×1.0㎝ですが 2花茎約110 花を30㎝に伸びた花茎にほとんど隙間なくびっしりと並んで咲いています。ポイントは花の中央に入った緑色の目玉模様。白いドレスを纏った人形のようにも見えます。株元からワキ芽が見えていました。(会員より「ワキ芽育ったらよろしく」と声が掛けられていたようです)
(宮本)

第3位 Cattleya walkeriana ‘Stone God’              星  隆    5票
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【各賞】

フレグランス賞 該当なし

希少種賞 listerostachis pertusa             堀 清次
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【展示花】

Aeranthes grandiflora                    礒田 忠彦
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Brassolaeliocattleya Keowee 'Mendenhall' AM・AQ-AOS 小島 朝男
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Cattleya walkeriana ‘Stone God’ AM-JOGA      星  隆
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Dendrobium Hibiki                        小野 敬一
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Oncidium flexuosum fma. album             星野 和代
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Phal. tetraspis                           堀 清次
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