カテゴリ:例会入賞花・展示花( 63 )

原種の部
第1位 Tricopilia fortilis                    小野 敬一  11票
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数多くの展示株の中で、特に大きく目立ったわけではなかったようですが、一風変わった特徴的なリップ、スパイラルしたセパルが目にとまり、皆さんの支持を得て見事“一等賞”をゲットです。栽培ポイントは、所沢の夏をいかに涼しく過ごさせるかのようです。成長期はたっぷり水を与え、冬はやや控える。一度、ご機嫌を損ねるとなかなか株の状態を回復せず開花をみずラベルだけになってしまうこともあるようです。NS11.5x12cm、1花茎3輪。『当会の先日の東北旅行の戦利品とのこと』と小野さんから一言説明がありました。属名はtricho(繊毛)とpilos(フェルト帽)の2語からなり、ずい柱先端が房のある帽子状になっていることに因んでいるとのこと。中南米(キシコ、西インド諸島~ブラジル)の熱帯の高地に約30種が自生。当会では、フラグランスやスワビスが良く知られています。

第2位 Brassia longissima                   中村 静枝  8票
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当会の展示では、久しぶりに拝見したとの感があります。ブラシア属は花の様相から別名をスパイダー(蜘蛛)オーキッドと呼ばれています。南フロリダからメキシコ、ブラジル、ペルーに至る熱帯アメリカに約30種が自生。NS 8×33㎝、3花茎 29輪。薄黄色の派手なドレスを纏ったダンサーが長い手足を広げ踊っているように見えたのですが、皆さんの目には、どう映ったのでしょうか?本種の特徴でもありますが、けっして良い香りとは言えませんが慣れるとこんな香りもオッケーと思うのは、私だけでしょうか?栽培は、強健で所沢あたりでも容易に栽培でき大株作りに向いています。

第3位 Dendrobium crepidatum ‘Mariko’         小野 敬一  6票


交配種の部
第1位 Cattleya Mini Blue Star(C. Cornelia × C. Mini Purple) 佐藤 俊男 15票
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片親のコーネリアは(C. labiata × C. pumila)。もう片方の親ミ二パープルは(C. walkeriana × C. pumila)となり、ミニブルースターも、カトレア同士の交配となりました。両親とも、株が小さい割には、大きな花を咲かせることが特徴です。1998年登録と新しく、本種の交配の狙いは、『どうなんですか?』と問われても、なかなか答えに困り、こればかりは、交配した作者に聞かなければ真意は、判りません。1花茎 2輪 NS 10.5x11cmセルレア色のリップが濃いブルーの美花が咲いていました。佐藤さんより、株容があばれ、展示用に株を整える作業に苦労があるようです。

第2位 Rhyncholaeliocattleya King Harold(Rl, digbyana × C. Harold) 星野 和代 9票
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当会での人気投票では常連の入賞花と記憶しています。特に片親のディグビアナの血を引き継ぎ、特に大きいフリルの入った縁取りと黄色のリップが目を引きます。新緑を物語る爽やかな心地良い柑橘系の香りがして、フレグランスも、皆さんに支持が得られました。NS 15×15㎝、薄ピンク色3花茎4花、咲いていました。以前にも、紹介しましたが、ディグビアナを交配親と使った場合、子孫いろいろな特徴が現れることが知られています。『リップ大きくなる。リップにフリル、欠刻が入る。香りが柑橘系になる。強光を好む。ペタル幅が狭くなる』など数多くあります。

第3位  Ascofinetia Cherry Blossom               小島 朝男 7票

フレグランス賞 Rhyncholaeliocattleya King Harold     星野 和代

良個体賞    Cattleya lucasiana                  佐藤 俊男
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栽培賞技術賞 Dendrobium trigonopus              星野 和代
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栽培賞技術賞 Dendrobium crepidatum ‘Mariko’        小野 敬一
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栽培賞技術賞 ディサ5株                          豊田 弘
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                                            (宮本)
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原種の部
第1位 Masdevallia ignea                     小野 敬一  10票
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南米コロンビアの標高2800~3200mの高地を原産地とし、冷涼な環境を必要とする種類の多いマスデバリアの中にあっても、コクシネアやダビッシーと共に最もクールにして欲しい種のひとつですね。僚友コクシネアにはアルバやイエローやレッドなど変異が多いことでよく知られていますが、本種においてはいまのところ変種の存在が知られていないと思っているのは筆者の無知のせいでしょうか?赤とオレンジと若干のイエローとのコラボレーションにより絶妙な縞模様の花色が出現するのですが、その良し悪しは大きいようです。出品株はそのグラデーションの輝きが美しい良花で、なにより花形が円形に近いのがポイントですが、NS4.5x4cmと若干小さめなのが残念です。高地に自生するも花茎を35cmにも伸ばすのはコクシネアやダビッシーと同様です。角型のドーサルを上方へ伸ばす種の多いマスデの中で、下方へ折りたたむ珍しいタイプです。8花茎6輪 つぼみ2輪


第2位 Cattlea walkeriana fma. semi-alba `Limrick'  星  隆    8票
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アルバのように見えますが目を凝らしてよーくリップを観察しますとほんのりとピンクが乗っているのが分かります。ということで、他の記事でもあるのですがここでもセミアルバで標記しました。一べつした時、セミアルバ‘ケニー’かと思ったのですが、‘ケニー’はもっとリップのピンクが強調されており、花自身もひとまわり小型ですね。‘リムリック’を語るに外せないことは、コラムの周りの苞が薄黄色になること。これは、とりもなおさず親に‘ペンデンティブ’が関わっていると推測されるのです。「それがどーした?」と言えばそれだけのことなのですが・・・。多くの方にはこのことの意味が勿論わかっていただいていると思います。なかなか本来の‘ペンデンティブ’を目にする機会が少ないのですが、本来の‘ペンデンティブ’は素晴らしい整形花です。それ故交配種の汚名を着せられることになったのでしょう。香りも良く今月のフレグランス賞も受賞しました。1花茎4輪 NS10x9.5cm


第3位 Cattleya milleri                        小島 朝男  6票


交配種の部
第1位 Dendrobium Nestor `Nagata'             小島 朝男   12票
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1893年RHS登録とのことで、120年の歳月が経過した古典種だそうです。裏返せばそれだけ親しまれ、大事にされ趣味者のあいだで普及してきた歴史がある、ということです。ということは、丈夫で花付きが良く綺麗だとなるのでしょう。Den. parishii × anosumum というデンドロビュームの代表選手同士のF1で、草姿はパリシーに、花はアノスマム(スーパーバム)を少し小型にしたような姿で、とにかくたくさん花が付き賑やかになる特徴を持っています。香りもあるのですが、アノスマムのツンと鼻をつくような香りを受け継いでいますので、こちらは好き嫌いがあってもいた仕方がないところです。筆者はあの鉛筆の芯のような匂い、嫌いではありません。ネスターとくるとすぐナガタと反応し、ネスターナガタが種名のような感さえありますが、他の個体名には‘White(ホワイト)’があるくらいです。10花茎 120輪 NS6.5x5cm


第2位 Sarcochilus  Fitzhart                    中村 スエ   11票
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Sarcochilus fitzgeraldii × hartmannii なので、なんとも手軽な種名のつけ方です。解り易いと言えばわかり易く、すぐにフィッツジェラルディとハートマンニーの交配であることが筆者にも解りました。ハートマンニーは本属の基本種で、桜の花を平開させたような小輪の可愛らしい花ですが、一見、蘭というより草花のように見えます。花の中央にカルスを抱き、その周りを赤くいろどるのです。フィッツジェラルディは花色が白色、桃色、まれに赤色と変異に富んでいるのですが、出品花には白色が使用されたようです。出品花がハートマンニー自体のように見えてしまいます。オーストラリア原産で、出来る人には簡単に、出来ない人にはまったく駄目という種、と聞いていますが、大株に育て上げ、立派です。23花茎 150輪 NS2x1.5cm つぼみ多数


第3位 Rhyncattleanthe Love Passion              桜井 秋子   8票

フレグランス賞Cattlea walkeriana fma. semi-alba `Limrick'      星  隆

努力賞     Dendrobium cerinum                        小島 朝男
良個体賞   Masdevallia ignea                           小野 敬一
努力賞     Sarcochilus Fitzhart                         中村 スエ
努力賞     Dendrobium Nestor `Nagata'                  小島 朝男
                                                     (堀)
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原種の部
第1位 Dendrobium harveyanum     小野 敬一    14票
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ミャンマー (ビルマ)、タイ、ベトナム、中国南部の雲南省の標高1000m付近に自生。デンドロの黄花の種類は、多々ありますが、この花を印象づける特徴は、ペタルの欠刻(ひげ)とデンドロには、珍しくスパイスの効いた香りがします。小野さんからの栽培の注意点としては、“夏の水やりの時、水を新芽にためると腐りやすい、水やり後に乾かすこと”自生地を裏付けるように、風を好み、日本の暑い夏は苦手ようです。蘭書には、“やや難しい”と記されています。他の会員からも、自前の開花をみる機会もなかなか、無いようです。NS4x2.5cm、16花茎約200輪。この時期に路地咲きで見かける“レンギョウ”を連想するように、ライトイエローの花が良く咲いていました。さすが“栽培上手ですね!”


第2位 Cattleya walkeriana          山田 栄       8票
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NS9.5×10.5㎝ 2花茎 3輪 の良花が咲いていました。ラベルによると“ジャングルプラント××הדセルレア”と記されています。不思議と思いきや、当会某ベテラン会員の解説で、ジャングルプラントで良い花が3回咲いた花とセルレアの交配ということです。株をみると健康優良でバルブもプリプリでした。山田さん、最近体調を崩され、久しぶりの例会に出席ですが見事に入賞です。


第3位 Cattleya jongheana小島 朝男6票


交配種の部
第1位 Cattleya Aloha Case             金子 寛      13票
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以前にも本種の属名が変更になったことを会報に書いたと記憶してますが、再度、説明します。以前は、レリオカトレアでありましたが、現在は、片親のミニ・パープルがカトレア属となり、Cattleya walkeriana × Cattleya pumila = C. Mini Purple。C. Mini Purple × C. walkeriana = C. Aloha Case。登録は、90年代と比較的新しく、最近はカトレア愛好家の中では、ポピュラーとなりました。片親のミニ・パープルに比べ、花の大きさも増し、色のバラエティーに富み、良い香りも継承し、栽培しやすく、更に進化をしています。当会では、セルレアを使用しての戻し交配の中で、会員何方かの所有している紫色の濃いリップにスプラッシュの株が印象に残っています。3/4がワルケなので、花、草姿ともぱっと見ワルケです。1花茎 2輪 NS10.5x11cm濃いピンク色の良花が咲いていました。難を言うと“1花茎はちとさびしい感”があります。来年は、2~3花茎で見せて一等賞ゲットを狙い栽培してください。


第1位 Dendrobium Pink Rabbit ‘Grace’      梶岡 輝夫    13票
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8花茎 約200輪 NS10.5x11cm。デンドロで有名なY蘭園の登録品種。弁先に淡いピンクを彩るやわらかな感じの白色系の極大輪のリップ周縁のようなウエーブが入る巨大な花が、正面を向いて整然と密に威風堂々と咲く様子は、たいへん豪華です。梶岡さんより、一等賞を目指し、花を整列よく一方向に向かせるための苦労のコメントがありました。いつものことですが、蘭栽培の情熱を感じます!

第3位  LycasteInternational            星  隆    5票


フレグランス賞 C. Brazilian Jewel         豊田 弘

努力賞 Dendrobium harveyanum        小野 敬一

努力賞 Dendrobium Pink Rabbit ‘Grace’   梶岡 輝夫

努力賞 Cattleya jongheana             小島 朝男

(宮本)
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