カテゴリ:例会入賞花・展示花( 57 )

原種の部
第1位 Dendrobium lampongense             星  隆  9票
a0265160_0261445.jpg

日本語的に書き表すと「ランポンゲンセ」となりますが、デンドロファンの方には馴染み深い種なのでしょうか? 筆者には初めてお目にかかる種で、なんら情報がないのですが、ネットによるとタイ、マレーシア等東南アジアの標高200~300m付近の低地に産する高温大型種というプロフィールになります。クリーム色~黄銅色の可愛らしい花がひとかたまりになって咲いています。まだ開き始めなのでしょう。うつむきかげんに咲いているので、リップ周りのイエローが目立たないにも関わらず、1位入賞にちょっと驚きました。じみな花容にも目を向けた方が多かったと言うことですね。もう少し咲き進んだ花を見たかったと思いました。4花茎 50輪 NS2x1.5cm

第2位 Phalaenopsis violacea fma. coerulea `Usin'     吉川 好江  8票
a0265160_027792.jpg

いいんじゃないですか!色が、紫色が抜群に。こうなるとセルレアというより別フォーマとして、パープルという枠を新設して欲しいくらいです。実は筆者は先月もこの花を例会にて見せていただきました。もう咲き終わりがかって萎れてるくらいの花でしたが濃い色合いは残っていました。ご本人曰く、「色はいいんですが、形が 今一で、」とんでもない。セルレアでこの形なら十分に整形花です。セルレア花はとがり気味の花になることが多いのですが、今回は株の力を発揮し本来の花形に咲きえたのでしょう。本当に素晴らしい!! 個体名の‘Usin’に少しひっかかるところはありますが。台湾あたりでのセルレアを使用したシブリングから出たものと思われ、台湾語に‘Usin’の意味する言葉があればいいがなあ、と思っています。大きさがNS3.5x3cmと足りないのが唯一の残念です。1花茎 1輪 NS3.5x3cm

第2位 Habenaria erichmichaelii                  西郷 数秀  8票
a0265160_0283875.jpg

基本種のロドケーラに極似ているも別種であることが判明しており、「エリクミチャエリィ」と呼ぶとなると、急に親しみが薄れてしまいます。並べて比較すると、まあ、まあ違いますかね、となりますが、全体のフォルムがロドケーラそのものですので、単体では判別がなかなか難しい種です。東南アジア産で広くタイ、フィリッピンから中国まで産しロドケーラと重複し、数年前に新種と認定されたようです。 ロドケーラには色のバリエーションがありますが、本種では今のところピンクの濃淡花一種類だけのようです。栽培はロドケーラと同様で秋から春の芽出しまで水を切る管理が必要ですが、最近では球根の皺より防止の為、ある程度水遣り管理が良いとも言われています。どちらにするかは皆さんの判断で、、、。地生蘭は基本的に1年毎、多くても2年には必ず植え替えをしましょう。怠るといつしか芋が消失します。2花茎 20輪 NS2x3cm

交配種の部
第1位 Miltonia Rikyu                    高久 秀雄  14票
a0265160_0291629.jpg


利休’として出回っているこのミルトニアはシンビジュームの栽培で名が知れ渡っている向山蘭園が‘i秋彩シリーズ’として‘京紫’や‘若紫’とともに初心者向きの暑さに強い品種として売り出しているなかの一種であると思われます。ブラジル産のregneliiを使用して、紫のリップと淡黄色の花びらの優しげな装いを作出しました。一方では同種と思われる品種をMIltonia Summer Time (regnelii × Earl Dunn )と標記されて売り出されています。向山さんでは、種苗登録品種として出願しており、この辺のいきさつは解りかねます。いずれにしても生育が旺盛で、花付きも良いので、2~3年で大株に成長してくれる優れものです。昨年も大株が出品され入賞していましたね。ご婦人に人気が高いようです。17花茎 50輪 NS6x7.5cm

第2位 Paphiopedilum Dollgoldi           小野 敬一  12票
a0265160_0295416.jpg

パフィオの王様、ロスチャイディアナムと黄色い逸品アルメニアカムの交配で生まれる特異な花です。高温種のロスとどちらかというと低温種というか、夏場の夜温を低くする必要のあるアルメニアカム、成長に時間がかかりそうに見えるので、毎年開花と言うわけにはいかない、栽培の難しい品種のひとつと思われます。なので、当会でのお目見えは初めてのような気がするのですが、いかがだったでしょう? 花色はアルメニアカム似の黄色で、花の全てに小豆色の縞模様が入って大変ダンディな装いです。ペタルには横縞、上下のドーサルとリップには立て縞が規則正しく配備されています。RHSへの登録はH.DOLL
さんにより為され、ゴールドのような花色から品種名が付けられたのでしょう。NS16x11cmとわずかに小ぶりであるのと、永いこと咲いているようで、本来の輝きが幾分失われているのが残念とは言え、目の保養になりました。 2花茎 2輪
                                         (堀)  

各賞
フレグランス賞 Phalenopsis violacea         磯田 忠彦
a0265160_0303768.jpg


良個体賞 Phalaenopsis violacea fma. coerulea `Usin'  吉川 好江
a0265160_027792.jpg

[PR]
原種の部
第1位 Rhynchostylis coelestis × sib                吉川 好江  14票
a0265160_1265623.jpg
レトォサ、ギガンティアと並んでリンコスティリス属の代表種のひとつですね。なかでもちょっと癖があって栽培しにくい、と言われることの多かったセレスティスも国内にてシブリングが進み、比較的栽培しやすくなった株が出回るようになりました。出品株はそんな流れの一株と思われ、栽培者の丹精具合が窺い知れるほど綺麗に仕上げられています。株も4本の花茎を気持ち良さそうに素直に伸ばし、栽培者に応えているようすは、植物栽培における理想的な関係を構築しているように感じました。花穂が“のぼり藤”のようで、下方より順次咲き進むのが、リップのブルーの濃さでわかる仕掛けになっています。4倍体が多数作出され、大型株がもてはやされる昨今、全体的に株も花もコンパクトでダイナミック感が欠けているのですが、考ええようでは,コルク付けで吊るし栽培は、場所をとらなくて手ごろだということになるのでしょう。NS 2x1.8cm 150輪

第1位 Aerangis modesta                      星野 和代  14票
a0265160_1272684.jpg
マダカスカル、あるいは隣のコモロ諸島に自生するアングレコイドの一種です。1938年、3億8千万年前から生息する深海魚シーラカンスの発見にて、にわかに世界中に知られることになったコモロ諸島、というだけで何かしらロマンの匂いを感じるのは私だけではないはずです。そんな島を昇った月が照らす宵闇、着生した樹上より花茎を垂らし、付近に芳香を撒き散らかすように星状の白花が咲き誇る、といったイメージでしょうか。花は約15cmの距を有し、中に蜜を溜め込み、訪れるポリネータたる蛾に交配を手助けさせる仕組みです。匂いと共に蛾の目に留まりやすくする為、月影に浮かびやすい白色の花が大部分と考えられています。同じく甘美な芳香のフウランが夕刻に匂いのピークを迎えるのに比し、アングレコイドは月が照らす宵闇、と言う差異もおもしろいですね。水不足で肉厚な葉にしわがよることも無く、上手に管理されています。1花茎 14輪 NS5.2x5.2cm 茎長33cm

第3位 Paphiopedilum sangii                    小野 敬一   5票
a0265160_150252.jpg



交配種の部
第1位 Neostylis Lou Sneary‘Blue Candy’              山田 栄   15票
a0265160_1292387.jpg
属名ネオスティリィスはフウランのNeofinetia(ネオフィネティア)とセレスティスのRhynchostylis(リンコスティリス)を交配して出来た人工属です。多くのルースネアリィはフウランの影響が色濃く出現する傾向があり、花の風情はフウランを大型にしたような花になることが多いのですが、‘ブルーキャンディ’はセレスティスを大きくしたような風情です。パソコンにて検索してもヒットするのは大型フウラン型のルースネアリィばかりで、出品株は特異な一品?なのでしょうか。花色はセレスティスの影響濃く薄ブルー色が美しく爽やかな印象です。コルクに着けての栽培も年季が入っている様子が根の張り具合からわかり、毎日、朝夕の水遣りを欠かさず、その丹精ぶりが窺い知れますね。甘い香りが評価され、フラグランス賞も同時受賞しました。2花茎 40輪 NS2.5x2.5cm

第2位 Doritaenopsis Hatsuyuki ‘なごり雪’              佐々木 光次郎 7票
a0265160_1295317.jpg
当会に於いてはすっかり定番の感があり、毎回のようにどなたかが出品するようです。と言うことは春開花が本来の姿なのですが、環境が合えば周年開花する不定期咲き、と言って良さそうです。しかも、長きに渡って咲き続けてくれますので、一株あれば大変重宝な一品ですね。ファレノの原種アマビリスを彷彿させるミディの白花が可憐で、またそのリップに入る薄いピンクが主張し過ぎず、全体的に上品さを演出することに成功しています。ドリティスの原種、プルケリマが遠慮がちに顔を覗かせているのですね。可愛らしさが受けて贈答にも広く利用され 、一般の方にも翌年開花が出来たの喜びの声が聞かれ、お店の方が薦めるNo1品種としてベストセラーの仲間入りです。ときどき‘なごり雪’のみの名札で陳列されていたりもしますが、種名Hatsuyukiにて間違いなしと思われます。優しい風情がご婦人票を得て今回も入賞しました。1花茎3枝打ち 34輪、つぼみ11、NS4.5x4cm

第3位 Cattleya Hausermann's Sultan‘Summer Spectacular’     堀 清次    6票


各賞
フレグランス賞 Neostylis Lou Sneary ‘Blue Candy’          山田 栄
a0265160_1483952.jpg


栽培技術賞/希少種賞 Paphiopedilum sangii              小野 敬一
a0265160_1385815.jpg

(堀)


展示花
C. Batemanniana No21                      豊田 弘
a0265160_1364583.jpg


C. crispa fma. carnea ‘Equilab’                 堀 清次
a0265160_1382548.jpg


Paph. tigrinum                             小野 敬一
a0265160_1395377.jpg


Phal. equestris fma. coerulea                  小野 敬一
a0265160_141346.jpg

[PR]
入賞花(7月は原種・交配種の部門分けはありませんでした。)

第1位 Dendrobium purpureum × petiolatum           小野 敬一     14票
a0265160_23143546.jpg

ニューギニアを中心として自生しているデンドロビウムの原種同士の交配です。両親の特徴としては、小花を密集して咲かせる共通点があります。
片親のパープレウムはマレー半島、ニューギニア、フィジー、モロッカ諸島など比較的広範囲に分布し、低地から海抜1500mくらいまでの海岸低地から山地の森林に自生。草丈が非常に高くなり、節々に花をたくさん着けます。もう一方の親のペティオラタムは、ニューギニア、ソロモン諸島の高地に自生。
NS0.8×0.6㎝ 10花茎 200花 。濃い赤紫色の綺麗な可愛い花が咲き、咲き始めの花の先端のグリーンが何とも言えないアクセントになっています。株がコンパクトで、テーブルの上に置いて酒を酌み交わしながら、蘭談義をするには、打ってつけの一品です。
交配の狙いは「夏場暑がらずにコンパクトな草丈で花がたくさん咲くこと」だと思われます。

第2位 Phalaenopsis tetraspis ‘C1’               磯田 忠彦     10票
a0265160_23145839.jpg

インド~スマトラ諸島にかけて分布。海岸近くの低地に自生。 この花の特徴としては、同じ花なのに色の付き方が変わる咲き方をする面白いファレノの原種です。アルバ、アルベッセンス(アルバに近い)、白花に赤の斑点がタイプ、‘C1’のように赤茶色と白色が交錯するタイプ、バラエティも何種類かあるようです。ティポタイプは、いずれなのですかね?株姿は、コンパクトですが、難点としては、花茎が乱れることです。NS4.0×4.5㎝ 3花茎 6花。栽培のポイントとしては、冬の温度をいかに高く保つかでしょう!
一つ一つの花を観察すると同じ咲き方をする花を見つけるのにひと苦労ですが、どの花をとっても可憐に咲いています。この花をみて、何人かの方の触手が伸びそうな一品ではないでしょうか?参考までにネット検索をしてみたところ、ヒット数も限られ、ファレノの原種としては、ちょっと値段を考えてしまう一品です。

第3位 Dendrobium lowii                     西郷 数秀     9票
a0265160_23135341.jpg


展示花
Den. sp                                   小島 朝男
a0265160_23125042.jpg

Bulb. pecten-veneris                          吉川 好江
a0265160_23155746.jpg

[PR]
原種の部
第1位 Polycycnis muscifera                     小野 敬一     10票
a0265160_18125649.jpg

ポリキクニス属ムシフェラと読みますがなんとも馴染みが薄いというか馴染みのない種ですね。パナマ、コロンビア、コスタリカといった中南米の中高地を原産とし、ゴンゴラ属に近縁な夏の暑さを苦手にする種だそうです。ということで小野さんも秘密の冷房室で涼しく栽培しているとの後日談がありました。ものの本にもやや栽培しづらく、季節ごとのめりはりある水遣りが必要で、適度な風を好む、と書かれています。また花色も株によって変化があり、茶緑っぽいからオレンジっぽいまで色々のようです。出品株はオレンジっぽいの方で美しく、花茎をとり巻くようにNS6x6.5cmのスワン形の花が13輪、つぼみが15個整然と咲いていました。集合花好きの小野さんらしい一品です。

第2位 Dendrobium victoriae-reginae              星  隆       7票
a0265160_18154870.jpg

暑さ嫌いならこちらの種も負けてはいませんね。フィリッピン原産ですが1500~2000mの高地産ですので、青紫色に魅せられ輸入株を温室に持ち込んで栽培にチャレンジした方は、ことごとく2,3年で枯らしてしまったのではないでしょうか。現在出まわっている株は育種家の方たちがシブリングした国内産株がほとんどと思われ、耐暑性も段違いに上がりました。出品株もそのような一株なのでしょう。ぶどう棚の日陰を利用して涼しく栽培されており、極めて濃い紫色の花が3輪元気に開花しています。まだ咲き始めなのか花が十分に開ききっていないので、NS3.2x3cmの径はもう少し増えるものと思われます。つぼみの3輪も一緒に開花しているともっと良かったのですが・・・は求めすぎかしらん? ところで、“ビクトリア-レギネ”って他の種でも見る種名ですがなんなのでしょう? ビクトリアはそのまま大英帝国の女王、レギネは王の妃って意味らしく、ビクトリア女王そのものを記念した種名ってぇことになるようです。ヘエ~。

第2位 Rhyncholaeliia digbyana `Mrs. Chase'        星野 和代     7票
a0265160_18181861.jpg

新緑から濃い緑へ木々の葉色も定着し、雨に濡れる葉が美しい、と思えるくらいの雨量なればこそ。梅雨真っ只中のこのシーズンの定番といったところでしょうか。ライムグリーンの爽やかな花色がひときわ目を引き付けますね。近年の属名変更により本種ディグビィアナとグラウカの2種だけがブラサボラ属よりリンコレリア属へ移動になったのはご存知のとおりです。ノドサやペリニーの棒葉や針葉タイプがブラサボラ属に残ったことになります(と勝手に思っている)。それにしてもなんとインパクトのある花なんでしょう。NS14.5x13.5cmの花が3茎3輪あるだけで、派手な装いの交配種をも凌駕してしまうと思うのは筆者だけでしょうか?そのリップのピラピラした髭状の飾りは何?どうせならリップをパシッと開けよ!冬場から新芽を出して成長しますので、その頃十分な陽を当てて育てますが、リゾームが腐れる癖?があるので、水管理に注意を要します。今年も出会えることが出来て幸せです。ほんとに。

交配種の部
第1位 Disa Rose Marie                         豊田 弘    13票
a0265160_18214870.jpg

豊田さんには申し訳ないのですが、ディサのこのタイプの交配種は当会においては定番の感さえあり、どの種もおんなじように見えてしまう、なんて書いたら顰蹙ものですよね。って言うくらいここ数ヶ月コンスタントに出品され続けています。しかも数株単位で。こんな洋蘭会が他にあるでしょうか?サンシャインにて催された蘭友会の蘭展にて数人の方に囲まれ、栽培法をあれこれと聞かれたのも解ろうというものです。‘ディサの豊田’と広く知れ渡ったことでしょう。(ディサだけではないのですが・・・。) あきる野でのサマーランドの頃からディサを出品し始めたと記憶しておりますので、振り返ればそれなりの年数を経ているのですね。何事も一朝一夕には成しえていないのです。長年水を冷やして循環させ続けるための設備を維持していくことも、確たる意志があってこそなのは明白です。そして、いつもながらの奥様の影のご助力があって。花は美しい赤花でサンフランシスコ似です。写真参照。NS6x6cm 1花茎6輪

第2位 Encyclia cordigera × randii                 角田 馨      9票
a0265160_1824156.jpg

コーディゲラとランディはエンシクリア属において両者ともメジャーと言えばメジャー? また、両者とも株姿も花の咲き方も大きな差異はない様に私には思えるのですが。美しいピンクのリップが特徴のコーディゲラ、花弁の先が前方に抱え込むように巻き込んで咲き、ペタルが波打つのも特徴です。一方、ランディは白のリップに日の丸ごとき赤点が特徴で、花全体が黄銅色っぽい感じ。また、ランディの方が花の変化が多いように思いますが、要するに交配者が何を狙って交配しているのか意味不明。一見、コーディゲラ?と思えるような花が誕生しました。バルブがよく太って、上手に栽培されている様子はうかがい知れますので、倍作りして花茎4本立ちで見せてください。甘~い香りがするはずですが。NS6x6cm 2花茎32輪    (堀)

第3位 Vanda 交配種                          小島 朝男    7票

各賞
フレグランス賞 Cattleya Sea Breeze `Fellrath's Pride'   星  隆
a0265160_18265646.jpg


希少種賞    Cryptochilus sanguineus             豊田  弘
a0265160_18274985.jpg


大作賞      Cirrhopetalum longiflorum 'Tokyo'      堀  清次
a0265160_1829825.jpg


展示花
Balb. arfakianum                             堀  清次
a0265160_18325346.jpg

C. gigas ‘Amaga’                            佐藤 俊男
a0265160_1835245.jpg

Den. lasianthera                             小島 朝男
a0265160_1837189.jpg

Den. signatum                              中村 スエ
a0265160_18401157.jpg

Den. stratiotes                              小島 朝男
a0265160_18412699.jpg

Ency. adenocaula                            宮原 十九美
a0265160_18431499.jpg

Ency. randii                                 宮原 十九美
a0265160_18461866.jpg

Paph. philippinense fma. album 小野 敬一
a0265160_1848461.jpg

Renanthera citrina                            林 美代子
a0265160_1853426.jpg

[PR]
原種の部
第1位 Tricopilia fortilis                    小野 敬一  11票
a0265160_233262.jpg

数多くの展示株の中で、特に大きく目立ったわけではなかったようですが、一風変わった特徴的なリップ、スパイラルしたセパルが目にとまり、皆さんの支持を得て見事“一等賞”をゲットです。栽培ポイントは、所沢の夏をいかに涼しく過ごさせるかのようです。成長期はたっぷり水を与え、冬はやや控える。一度、ご機嫌を損ねるとなかなか株の状態を回復せず開花をみずラベルだけになってしまうこともあるようです。NS11.5x12cm、1花茎3輪。『当会の先日の東北旅行の戦利品とのこと』と小野さんから一言説明がありました。属名はtricho(繊毛)とpilos(フェルト帽)の2語からなり、ずい柱先端が房のある帽子状になっていることに因んでいるとのこと。中南米(キシコ、西インド諸島~ブラジル)の熱帯の高地に約30種が自生。当会では、フラグランスやスワビスが良く知られています。

第2位 Brassia longissima                   中村 静枝  8票
a0265160_2341289.jpg

当会の展示では、久しぶりに拝見したとの感があります。ブラシア属は花の様相から別名をスパイダー(蜘蛛)オーキッドと呼ばれています。南フロリダからメキシコ、ブラジル、ペルーに至る熱帯アメリカに約30種が自生。NS 8×33㎝、3花茎 29輪。薄黄色の派手なドレスを纏ったダンサーが長い手足を広げ踊っているように見えたのですが、皆さんの目には、どう映ったのでしょうか?本種の特徴でもありますが、けっして良い香りとは言えませんが慣れるとこんな香りもオッケーと思うのは、私だけでしょうか?栽培は、強健で所沢あたりでも容易に栽培でき大株作りに向いています。

第3位 Dendrobium crepidatum ‘Mariko’         小野 敬一  6票


交配種の部
第1位 Cattleya Mini Blue Star(C. Cornelia × C. Mini Purple) 佐藤 俊男 15票
a0265160_2381336.jpg

片親のコーネリアは(C. labiata × C. pumila)。もう片方の親ミ二パープルは(C. walkeriana × C. pumila)となり、ミニブルースターも、カトレア同士の交配となりました。両親とも、株が小さい割には、大きな花を咲かせることが特徴です。1998年登録と新しく、本種の交配の狙いは、『どうなんですか?』と問われても、なかなか答えに困り、こればかりは、交配した作者に聞かなければ真意は、判りません。1花茎 2輪 NS 10.5x11cmセルレア色のリップが濃いブルーの美花が咲いていました。佐藤さんより、株容があばれ、展示用に株を整える作業に苦労があるようです。

第2位 Rhyncholaeliocattleya King Harold(Rl, digbyana × C. Harold) 星野 和代 9票
a0265160_239152.jpg

当会での人気投票では常連の入賞花と記憶しています。特に片親のディグビアナの血を引き継ぎ、特に大きいフリルの入った縁取りと黄色のリップが目を引きます。新緑を物語る爽やかな心地良い柑橘系の香りがして、フレグランスも、皆さんに支持が得られました。NS 15×15㎝、薄ピンク色3花茎4花、咲いていました。以前にも、紹介しましたが、ディグビアナを交配親と使った場合、子孫いろいろな特徴が現れることが知られています。『リップ大きくなる。リップにフリル、欠刻が入る。香りが柑橘系になる。強光を好む。ペタル幅が狭くなる』など数多くあります。

第3位  Ascofinetia Cherry Blossom               小島 朝男 7票

フレグランス賞 Rhyncholaeliocattleya King Harold     星野 和代

良個体賞    Cattleya lucasiana                  佐藤 俊男
a0265160_23113363.jpg

栽培賞技術賞 Dendrobium trigonopus              星野 和代
a0265160_23121255.jpg

栽培賞技術賞 Dendrobium crepidatum ‘Mariko’        小野 敬一
a0265160_236890.jpg

栽培賞技術賞 ディサ5株                          豊田 弘
a0265160_23144775.jpg

                                            (宮本)
[PR]
原種の部
第1位 Masdevallia ignea                     小野 敬一  10票
a0265160_23455631.jpg

南米コロンビアの標高2800~3200mの高地を原産地とし、冷涼な環境を必要とする種類の多いマスデバリアの中にあっても、コクシネアやダビッシーと共に最もクールにして欲しい種のひとつですね。僚友コクシネアにはアルバやイエローやレッドなど変異が多いことでよく知られていますが、本種においてはいまのところ変種の存在が知られていないと思っているのは筆者の無知のせいでしょうか?赤とオレンジと若干のイエローとのコラボレーションにより絶妙な縞模様の花色が出現するのですが、その良し悪しは大きいようです。出品株はそのグラデーションの輝きが美しい良花で、なにより花形が円形に近いのがポイントですが、NS4.5x4cmと若干小さめなのが残念です。高地に自生するも花茎を35cmにも伸ばすのはコクシネアやダビッシーと同様です。角型のドーサルを上方へ伸ばす種の多いマスデの中で、下方へ折りたたむ珍しいタイプです。8花茎6輪 つぼみ2輪


第2位 Cattlea walkeriana fma. semi-alba `Limrick'  星  隆    8票
a0265160_23465491.jpg

アルバのように見えますが目を凝らしてよーくリップを観察しますとほんのりとピンクが乗っているのが分かります。ということで、他の記事でもあるのですがここでもセミアルバで標記しました。一べつした時、セミアルバ‘ケニー’かと思ったのですが、‘ケニー’はもっとリップのピンクが強調されており、花自身もひとまわり小型ですね。‘リムリック’を語るに外せないことは、コラムの周りの苞が薄黄色になること。これは、とりもなおさず親に‘ペンデンティブ’が関わっていると推測されるのです。「それがどーした?」と言えばそれだけのことなのですが・・・。多くの方にはこのことの意味が勿論わかっていただいていると思います。なかなか本来の‘ペンデンティブ’を目にする機会が少ないのですが、本来の‘ペンデンティブ’は素晴らしい整形花です。それ故交配種の汚名を着せられることになったのでしょう。香りも良く今月のフレグランス賞も受賞しました。1花茎4輪 NS10x9.5cm


第3位 Cattleya milleri                        小島 朝男  6票


交配種の部
第1位 Dendrobium Nestor `Nagata'             小島 朝男   12票
a0265160_23492181.jpg

1893年RHS登録とのことで、120年の歳月が経過した古典種だそうです。裏返せばそれだけ親しまれ、大事にされ趣味者のあいだで普及してきた歴史がある、ということです。ということは、丈夫で花付きが良く綺麗だとなるのでしょう。Den. parishii × anosumum というデンドロビュームの代表選手同士のF1で、草姿はパリシーに、花はアノスマム(スーパーバム)を少し小型にしたような姿で、とにかくたくさん花が付き賑やかになる特徴を持っています。香りもあるのですが、アノスマムのツンと鼻をつくような香りを受け継いでいますので、こちらは好き嫌いがあってもいた仕方がないところです。筆者はあの鉛筆の芯のような匂い、嫌いではありません。ネスターとくるとすぐナガタと反応し、ネスターナガタが種名のような感さえありますが、他の個体名には‘White(ホワイト)’があるくらいです。10花茎 120輪 NS6.5x5cm


第2位 Sarcochilus  Fitzhart                    中村 スエ   11票
a0265160_23501419.jpg

Sarcochilus fitzgeraldii × hartmannii なので、なんとも手軽な種名のつけ方です。解り易いと言えばわかり易く、すぐにフィッツジェラルディとハートマンニーの交配であることが筆者にも解りました。ハートマンニーは本属の基本種で、桜の花を平開させたような小輪の可愛らしい花ですが、一見、蘭というより草花のように見えます。花の中央にカルスを抱き、その周りを赤くいろどるのです。フィッツジェラルディは花色が白色、桃色、まれに赤色と変異に富んでいるのですが、出品花には白色が使用されたようです。出品花がハートマンニー自体のように見えてしまいます。オーストラリア原産で、出来る人には簡単に、出来ない人にはまったく駄目という種、と聞いていますが、大株に育て上げ、立派です。23花茎 150輪 NS2x1.5cm つぼみ多数


第3位 Rhyncattleanthe Love Passion              桜井 秋子   8票

フレグランス賞Cattlea walkeriana fma. semi-alba `Limrick'      星  隆

努力賞     Dendrobium cerinum                        小島 朝男
良個体賞   Masdevallia ignea                           小野 敬一
努力賞     Sarcochilus Fitzhart                         中村 スエ
努力賞     Dendrobium Nestor `Nagata'                  小島 朝男
                                                     (堀)
[PR]
原種の部
第1位 Dendrobium harveyanum     小野 敬一    14票
a0265160_16235454.jpg

ミャンマー (ビルマ)、タイ、ベトナム、中国南部の雲南省の標高1000m付近に自生。デンドロの黄花の種類は、多々ありますが、この花を印象づける特徴は、ペタルの欠刻(ひげ)とデンドロには、珍しくスパイスの効いた香りがします。小野さんからの栽培の注意点としては、“夏の水やりの時、水を新芽にためると腐りやすい、水やり後に乾かすこと”自生地を裏付けるように、風を好み、日本の暑い夏は苦手ようです。蘭書には、“やや難しい”と記されています。他の会員からも、自前の開花をみる機会もなかなか、無いようです。NS4x2.5cm、16花茎約200輪。この時期に路地咲きで見かける“レンギョウ”を連想するように、ライトイエローの花が良く咲いていました。さすが“栽培上手ですね!”


第2位 Cattleya walkeriana          山田 栄       8票
a0265160_0122651.jpg

NS9.5×10.5㎝ 2花茎 3輪 の良花が咲いていました。ラベルによると“ジャングルプラント××הדセルレア”と記されています。不思議と思いきや、当会某ベテラン会員の解説で、ジャングルプラントで良い花が3回咲いた花とセルレアの交配ということです。株をみると健康優良でバルブもプリプリでした。山田さん、最近体調を崩され、久しぶりの例会に出席ですが見事に入賞です。


第3位 Cattleya jongheana小島 朝男6票


交配種の部
第1位 Cattleya Aloha Case             金子 寛      13票
a0265160_0145569.jpg

以前にも本種の属名が変更になったことを会報に書いたと記憶してますが、再度、説明します。以前は、レリオカトレアでありましたが、現在は、片親のミニ・パープルがカトレア属となり、Cattleya walkeriana × Cattleya pumila = C. Mini Purple。C. Mini Purple × C. walkeriana = C. Aloha Case。登録は、90年代と比較的新しく、最近はカトレア愛好家の中では、ポピュラーとなりました。片親のミニ・パープルに比べ、花の大きさも増し、色のバラエティーに富み、良い香りも継承し、栽培しやすく、更に進化をしています。当会では、セルレアを使用しての戻し交配の中で、会員何方かの所有している紫色の濃いリップにスプラッシュの株が印象に残っています。3/4がワルケなので、花、草姿ともぱっと見ワルケです。1花茎 2輪 NS10.5x11cm濃いピンク色の良花が咲いていました。難を言うと“1花茎はちとさびしい感”があります。来年は、2~3花茎で見せて一等賞ゲットを狙い栽培してください。


第1位 Dendrobium Pink Rabbit ‘Grace’      梶岡 輝夫    13票
a0265160_16255552.jpg

8花茎 約200輪 NS10.5x11cm。デンドロで有名なY蘭園の登録品種。弁先に淡いピンクを彩るやわらかな感じの白色系の極大輪のリップ周縁のようなウエーブが入る巨大な花が、正面を向いて整然と密に威風堂々と咲く様子は、たいへん豪華です。梶岡さんより、一等賞を目指し、花を整列よく一方向に向かせるための苦労のコメントがありました。いつものことですが、蘭栽培の情熱を感じます!

第3位  LycasteInternational            星  隆    5票


フレグランス賞 C. Brazilian Jewel         豊田 弘

努力賞 Dendrobium harveyanum        小野 敬一

努力賞 Dendrobium Pink Rabbit ‘Grace’   梶岡 輝夫

努力賞 Cattleya jongheana             小島 朝男

(宮本)
[PR]