カテゴリ:例会入賞花・展示花( 65 )

<<<人気投票入賞花>>>

1.原種の部
第1位 Microcoelia stolzii ‘Kathy Fenwick’s Medusa’     小野 敬一    19票
a0265160_094571.jpga0265160_010139.jpg
初めて見る属ですが、皆さんはいかがでしょう? マイクロセリア ストルジィと読むのですが、当然はじめて見る種になります。ケニア、タンザニア、ウガンダ等、熱帯アフリカに多く見られ、マダカスカル島にも数種が確認されています。全体では, 31種が常緑性森林の多雨地域に生息しており、海抜800~2450mの割と広範囲に適用していることから、栽培は案外楽なのかな?なんて想像します。銀白色の根が輪状に2段重ねになり、さしずめ小さな車輪のように見えました。根だけ?ええ、そうなんです。無葉蘭なんです。無葉蘭と聞くと私たちは,インド、タイ、ラオス等に生息する黄緑色のパリシーや、エンジ色のルニフェラが、板に根を貼り付けた姿をイメージしますが、それらとは一線を画した感があります。花は根の間から20花茎を伸ばし、NS0.2x0.2cmの極小白花が約400輪、咲き誇る雪柳のようにアーチを作る姿は圧巻です。


第2位 Dendrobium hildebrandii            小島 朝男    7票
a0265160_0112320.jpg
オールドファンにはやはりヒルデブランディがしっくりいくのですが、現在では、デンドロビウム シグナータム(signatum) というのが一般的のようです。デンドロにあまり造詣の深くない筆者には、全然しっくりといかないのですが、皆さんはいかがでしょう?そもそもシグナータムなんて初めて聞いたぞい!! それでも、デンドロビューム トルティルとくれば、「ああ、知ってる」となります。自生地は、インド、タイ、ミャンマーあたり広範囲に渡り、地域格差の大きい種のひとつでもあります。それ故、Den.tortile var hildebrandiiと標記されたりもします。花色は白っぽかったり、黄色っぽかったり、あげくには、ピンクっぽいのもあるのですが、全てに共通しているのは、リップに覗く黄色い目玉模様です。出品花は白色タイプで一番ヒルデブランディっぽく、リップ喉は薄黄緑で、NS6.5x6.5cmの綺麗な花が、70花茎 200輪の大株作りが素晴らしいです。それにしても、会長の温室はよほど大きいのでしょうか?毎回毎回大株が登場します。当会では、濃いピンク色の変種Den. tortile var. roseum がお馴染みですね。


第3位 Dendrobium treacherianum (旧Epigeneium lyonii)  堀 清次  6票
a0265160_0133382.jpg



2.交配種の部
第1位 Dendrobium Jan Orinstein `Red & White'    小野 敬一    15票
a0265160_0144678.jpg
最近流行のデンドロビウム ジャン オリスティン、あちこちで見るようになりました。なんと言っても綺麗ですもんね。ご存知のようにこの品種の交配親は、Den.アフィラムとDen.プリミリナムです。雑種強勢にて、赤味の強い優秀花が誕生しての賑わいでしょうが、アフィラムもプリムリナムもそれほど赤味成分を含有しているとも思えないのに、アフィラムのピンク成分とほんの少しのプリムリナムのピンク成分が相まって、濃ピンクが出現するなんて、交配の妙となる小さな奇跡です。垂れ下がる系のデンドロは、えてしてうつむき加減に咲くことが多いにもかかわらず、出品花は正面を向き、まっすぐ咲きを主張しているかのようです。また両親とも、それほど花期が長くないにも拘らず、本種は5割増になり、豪華さともども蘭展向きの優良種です。良いとこばかりですが、原種の持つ素朴さを失うのは、いたし方の無いところです。4花茎 70輪 NS5.5x5cm


第2位 Sarcochilus Fizharts              中村 スエ    12票
a0265160_0163024.jpg
スエさんのこの株は、4月の常連になりました。上記の小野さんのデンドロと共に、人気投票にて昨年も入賞しています。この花を見ると私はいつも、家紋として描かれる梅紋を思い出します。NS2.5x1.5cmの丸白弁が可愛らしく、中心部に同心円状の赤縞があしらわれてポイントになっています。約150輪開花していますが、つぼみも同じくらいありますので、最盛期とは言えないのが残念です。サルコキラス属は殆どがオーストラリアに産し、特に両親のハートマンニーとフィッツジェラルディは代表選手で、見分けがつかないほど似通っていますので、交配されたフィッツハートも大差のない花容となります。ハートマンニーのほうが、丸弁度が高いくらいでしょうか。オーストラリア原産と聞くと、イメージ的に暖かいと思い、温室栽培が不可欠な気がしますが、ところがどっこい、温室が無いほうが咲きやすいという変わり者なのです。必要なのは、充分な日差しと、5~7度の低温栽培。特に秋口は低温が必要で、デンドロビウムのノビルより後に取り込む、スパルタ栽培が必要だということです。必然的に水遣りは極控えめとなり、加減を間違えると落葉させることになります。10度あると花芽分化しないなんて、かえって難しそうな気がします。


第3位 Rhynchovola David Sander         星野 和代    9票
a0265160_0172940.jpg


3.フレグランスの部
フレグランス賞 Cattleya warneri fma. alba         星  隆
a0265160_0183945.jpg



<<<各賞>>>
希少種賞 Microcoelia stolzii ‘Kathy Fenwick’s Medusa’       小野 敬一
a0265160_094571.jpg


栽培技術賞 Paraphalaenopsis labukensis           堀 清次
a0265160_021629.jpga0265160_0212077.jpg


<<<展示花>>>
Bif. harisoniae fma. aurea                     堀 清次
a0265160_0224343.jpg


Epc. Rene Marques × Rth. Free Sprit 'Lea'         中村スエ
a0265160_0232827.jpg


Octomeria estrellensis                        堀 清次
a0265160_0241720.jpg

[PR]
<<<人気投票入賞花>>>

1.原種の部
第1位 Dendrobium primulinum             星 隆      10票
a0265160_19525618.jpg
5バルブ 72輪 6.0×4.0cm 自生地はインド~タイ~ベトナム~中国南部。標高1200~1800m、意外と高地に生息しています。花の色もバラエティに富み、花弁のピンクが濃いものと比較的薄いもの、リップも黄色とほとんど白の物が有ります。プリムリナムは、低温、乾燥で花を咲かせるデンドロで、他にもアフィラムやシルシフローラムなど多く、栽培は比較的容易で、たくさん花を咲かせるので好きな人も多いと思います。この蘭は下垂系のデンドロですが、栽培アイデアマンの星さんらしく、支柱を立ててディスプレイしていました。また古いバルブを丸めて、コンポスト代わりにして、栽培していましたが、デンドロの場合古いバルブも必要なので、いいアイデアかと思います。

第2位 Thelymitra nuda                   中村 スエ    9票
a0265160_19551792.jpga0265160_19554629.jpg
11花茎 27輪 つぼみ16 2.0×1.5cm 自生地はオーストラリアで、球根が分球して増えていく地生蘭です。テリミトラはラン特有の唇弁が無く、花弁がほぼ同じ大きさで強い光にあたらないと花が咲かないことからサン・オーキッドの別名があります。会場でも蛍光灯の光だったので、表彰の頃にはかなり閉じてしまっていました。洋蘭には少ない、綺麗なブルーの花を咲かせます。他にマクロフィラ、クリニタなども青色の花を咲かせますが、入手が難しく当会でも栽培している人は少ないようです。中村さんも谷亀さんから入手したそうです。

第3位 Cynorkis purpurascens             山田 栄      5票
a0265160_19565256.jpg


2.交配種の部
第1位 Rhyncattleanthe Love Passion        豊田 弘      11票
a0265160_19584483.jpg
3花茎 26輪 9.5×10.0cm以前はポチナラ属(C×S×L×B)でしたが、ソフロが無くなり、ブラサボラがリンコレリアに変わったので、リンカトリアンセになりました。25年前の1990年の登録なので、やや古い花です。オレンジ色の花弁の細い花を、1花茎に多数咲かせます。曽祖父母の代に、L.cinnabarinaやC. aurantiaca等の血が入っているので、原種の趣が残っているようです。26輪咲き、1位に相応しい豪華さでした。

第2位 Monnierara Millennium Magic ‘Witchcraft’   豊田 弘      9票
a0265160_2001113.jpg
1花茎 9輪 つぼみ1 8.0×5.0cm モニエララ ミレニアム マジック‘ウィッチクラフト’と読みます。カタセタム×シクノチェス×モルモデスの属間交配で、ここ数年洋蘭展でよく見かけるようになりました。これだけ黒い蘭は、今まで余り無く人目を惹きます。似たような黒い蘭で、Fdk.(フレッドクラーケアラ)After Darkという株も、最近よく見かけます。こちらはカタセタム、クロウェシア、モルモデスの属間交配です。カタセタム・シクノチェス系の蘭の栽培はさほど難しくなく、成長期に水・肥料を多めに与え、開花期前に水を控えるという栽培で花が咲かせることができます。

第3位 Paphiopedilum Iona               小野 敬一     6票
a0265160_2013033.jpg


3.フレグランスの部
フレグランス賞 Psychilis atropurpurea fma. alba ` Emerald Tsukuba’ 若尾 暢子
a0265160_2024466.jpg


<<<各賞>>>
 該当なし

<<<展示花>>>
Lyc. Kiama 'A'                          佐々木光次郎
a0265160_2081441.jpg


Orchis Gennarii                         中村スエ
a0265160_2095436.jpga0265160_20102381.jpg


Telipogon albertii                       豊田 弘
a0265160_2012986.jpg

[PR]
<<<人気投票>>>
1.原種の部
第1位 Bonatea speciosa               堀 清次      10票
a0265160_2165250.jpg
会員から「これ蘭ですか?」と声が出るように一見すると金魚草の仲間を思わせる草姿のボナテア スペシオサです。南アフリカの海岸沿いの低地に自生し、株姿は1メートルに達するようです。この株はそこまで大きくはないけれど見事な大株作りです。花全体が地味っぽい印象を感じますが、マントを身にまとったダンサーが乱舞しているのを連想するのは筆者だけかな?ちょっと無理がありますね。花容は緑のセパルに白いリップの花が9花茎 41輪咲いていました(NS4.5×5.0㎝)。地中にイモがあり鉢あげをするときっとぎっしりイモが張り巡っていることでしょう!。(余分なイモが出たら、お裾分けをお願いします)


第2位 Rhynchostylis gigantea           若尾 暢子     8票
a0265160_216479.jpg
中国南部からビルマ、マレー半島、フィリピンの低地に自生。NS2.8×2.5㎝ 2花茎 17輪(ツボミ41)白色の花が咲いていました。今回の出展が満作とはいかなかったことが残念ですが、このまま上手に栽培するともっと迫力ある大株になることが予想され、4花茎くらいになるとますます見応えが出てきて一等賞に近づきますね。ギガンティアは、白地に紅紫色の斑点の入る花が普通種ですが、花色は、白、ピンク、赤、点花などのバラエティに富んでいます。栽培は常に湿度と空気を必要とします。バンダやリンコの栽培上手の当会の共通点は女性会員が多く、いかに根に湿度と空気を保つことが出来るかがうまく栽培するポイントです。リンコスタイリス属は『フォックステール・オーキッド.(きつねのしっぽ)』とも呼ばれています。そのほかにリンコスタイリス属は、種によって開花時期が1~2月はギガンテア(gigantea)、2~3月はレトーサ(retusa)、4~5月はセレスティス(coelestis)と開花期が少しずつズレていますので、こんな組み合わせ方で栽培するのも一つの方法ではないでしょうか?


第3位 Rhynchostylis gigantea           吉川 好      5票


2.交配種の部
第1位 旧属Stanfieldara(現在Cattleychea)Orange Stardust 'Masumi'
       (Soph. coccinea × Epl. Red Dancers)    宮本 勝  12票
a0265160_2173299.jpg
属名はスタンフィールダラと読み、Epidendrum x Laelia x Sophronitisの3つの属間交配属です。本種は、Prosthecheaビテリナ(オレンジ色)、Laelia ミレリー(真赤色)が各1/4. Sophronitisコクシネア(朱色)が1/2を引き継ぐ1985年の登録です。NS 4.0×3.8㎝ 8花茎 43輪、コクシネアに良く似た花型を一つの花茎に幾つか咲かせ、花色は鮮やかなオレンジ色の可愛い花が咲いていました。2004年に小野さんから株分けでいただいた花で、やっと大株になりました。以前、小野さんがこの花のイメージは「気難しがりの陽気なお嬢さん」と言うように株が小さい時は生育も遅く、株分けする時期を間違えるとバック株が枯れてしまったことがありました。最近は、わが家の栽培環境にも慣れ開花は年中で新芽が吹くと花をつけるので重宝しています。


第2位 Clowesia Grace Dunn 'Chadds Ford'        小野 敬一    10票
a0265160_2175541.jpg
バルブの基から下垂した数本の花茎に約60輪、NS 3.3×2.9㎝ピンク色でニッキの香りのする丸形の花が咲いていました。リップのフリルがこの花のアクセントとなっています。春から夏にかけてたくさんの油粕(窒素分多い肥料)をやる。ハダニに注意する。秋から初冬にかけて水切りし落葉させ花芽を出させるなどが栽培のポイントです。1975年まではCatasetum属に入っていたそうですが、その後はClowesia属に変更になったようです。


第3位 Rhyncholaeliocattleya Pastoral 'Innocence'    豊田 弘    7票


3.香りの部
フレグランス賞 Cattleya walkeriana ‘Puanani’      小島 朝男
a0265160_2182528.jpg



<<<各賞>>>
栽培技術賞 Telipogon collantesii               豊田 弘
a0265160_2184533.jpg


栽培技術賞 Cattleychea Orange Stardust 'Masumi'      宮本 勝
a0265160_2173299.jpg


大作賞     Bonatea speciosea                堀 清次
a0265160_2165250.jpg


希少種賞   Ponthieva tunguraguae      小野 敬一
a0265160_222479.jpg



<<<展示花>>>
Bulb. jorandaei                      堀  清次
a0265160_2262843.jpg


Catasetum pileatum 'Jumbo Green'            大野 光朗
a0265160_2281545.jpg


Laeliocattleya Santa Barbara Sunset 'Show Time'       中村静枝
a0265160_2291486.jpg

 
Paph. Lawless le Prophete                   大野 光朗
a0265160_2301449.jpg

[PR]
<<<人気投票>>>
1.原種の部
第1位 Cycnoches warscewiczii 'Jumbo'     小野 敬一       17票
a0265160_2315517.jpg
メキシコからブラジルにかけての低地に10種類ほどの原種が自生しているようです。近年、ヘレンフッサナム、バーシオラム、クーペリーが新品種として仲間入りし、これらがことのほか美しく個性的であったため、趣味者の間でシクノチェス栽培が俄然盛り上がることとなった感があります。加えて普及種だった、クロロキロンやワーセウィッチーに海外より個体名の付く優秀花が輸入され人気に拍車をかけることとなったのです。個体名‘ジャンボ’より、台湾のジャンボオーキッドさんの選抜株であることが解ります。無論、筆者も参加した一人ですが、シクノチェスにはちょっとした癖があり、誰でも上手に栽培できる品種というわけではありません。もともとバックバルブは腐りやすい性質があり、リードバルブを含めて3バルブあれば上等といったところですが、いつしかリードバルブさえも腐って無くなるという末路をたどるものと思うも(勝手な感想)、出品花のリードバルブは30cm程もあり、勇壮な牛角を思わせるほど素晴らしい出来です。頂部より2花茎 9輪 NS12×10.5cm 浅黄色の整形花が造花のように厚弁で、濃緑の柱頭がエメラルドのように美しく魅惑的です。絶対に新芽に水をかけない、成長期には肥料を充分に与える、葉裏に付くハダニを退治する等の注意点がありました。


第2位 Laelia anceps 'Irwins' AM/AOS       堀 清次      13票
a0265160_23164948.jpg
お馴染み、レリアの代表選手アンセプスはメキシコが原産国です。アルバ、セミアルバ、ビーチアナ、フラメア、そしてゲレーロとフォーマも豊富でこれらのコレクションも楽しいものです。栽培もいたって簡単で、初心者の方にも充分開花可能ですので、入門株としてうってつけです。本来、花茎は1m程の長さになるものですが、充分日光を浴びさせた結果、程よい長さで収まっているのが好印象です。アーウィンズはティポの個体として一番の普及種ですが、AOSにてAM受賞ですから、当時は良個体として認知されていたのでしょうが、現在では交配が進み多くの良個体が作出されていますので、比較すると見劣り感は否めないのが現状です。ひとくちにアーウィンズと言っても、メリクロン変異が良くも悪くもたくさん起こっていますので、花を確認して良いアーウィンズを獲得したいものです。ちなみに、本アーウィンズはペタルが幅広で、ペタル先にフラメアが入る良いアーウィンズです。1花茎のみですが4輪咲きが次なる目標を示してくれています。6花茎 15輪 NS11x10cm 一斉開花でゴージャスに、がアンセプスの生命線です。


第3位 Cattleya percivaliana 'Summit' FCC/AOS    堀 清次     12票
a0265160_2318725.jpg



2.交配種の部
第1位 Rhynchostylis gigantea × Vanda coerulea   小島 朝男    23票
a0265160_23202713.jpg
本株は年末年始の常連株の感があり、出品されると必ず入賞していますね。リンコスティリス ギガンティアからは花数の多さを、バンダ セルレアからはその花色を受け継ぐという両親のいいとこ取りで成功している品種です。品種といえば、それぞれの属では代表選手同士ですから、品種名があって当然じゃあないの?と思い、サンダースリストをあたったら、有りましたよ。Vandachostylis Azureと判明しました。Azureとは立派な英語で、アジャー風に発音しますが、洋蘭界ではアズルと発音しています。スペルは Azul となりますが、空色の、淡青色の、という意味で花色そのままの命名となっています。ワルケリアナの優秀花‘モンテアズル’や‘アズルパーフェクタ’も同じ意味合いで、当然セルレア花です。ご覧のように美しく、雑種強勢にて丈夫な種ですので、実生株が普及してますが個体差が激しく、弁の広い花や青筋の濃い目の花など千差万別です。それにしても、下葉もほとんど落ちることなく、太根が何本も長く伸張し、出した子株にも花茎が上がって、3花茎 47輪 NS6×6.6cm 整然と咲き誇っている様子は朝夕2回の水遣りの成果が顕著です。5花茎上がりを待ち望みます。


第2位 Rhyncholaeliocattleya George King 'Serendipity'   星  隆  10票
a0265160_23212765.jpg
リンコレリオカトレアと来るとあのディグビィアナが交配されているのだなあと反射的に思ってしまいます。交配系譜をさかのぼると5回の使用実績がありますが、強く遺伝するリップのもじゃもじゃ感がジョージ キングにはほとんど認められない気がします。それほど何重もの積み重ねがなされた結果として本種が存在しているということでしょう。
(Rlc. Buttercup × C. Bob Betts (01/01/1970))片親バターカップは黄色、片親ボブベッツは白色なのですが、この両親からごらんのサーモンピンクが出現するのですから、交配って奥が深いです。1970年当初は見慣れない花色ということで、まったく人気が無かったそうですが、じわりじわりと良さが浸透し始め今日の評価となりました。原種人気の昨今、どうしても交配種は一段下の感覚で見てしまいますが、絶対的に良い交配種の一品に挙げたい品種です。大株にして2花茎4輪でまた見せてください。ちなみに個体名‘セレンディピィティ’とは、ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力のことで、つかんだ幸運な現象のことではない、とありました。1花茎 2輪 NS13×14cm


第3位 Cattleya Brazilian Jewel             豊田 弘    3票
a0265160_2323278.jpg


第3位 Zygopetalum Red Doll              高久 秀雄    3票

第3位 Vanda 交配種 札落ち              小島 朝男     3票


3.香りの部
フレグランス賞 Cycnoches warscewiczii 'Jumbo'     小野 敬一 


<<<各賞>>>
良個体賞 Cycnoches warscewiczii 'Jumbo'        小野 敬一 


<<<展示花>>>
Cattleya eldorado fantasia 'Seijikun'          堀 清次
a0265160_2330318.jpg


Cattleya maxima concolor 'Seijikun'          堀 清次
a0265160_23305957.jpg


Cattleya trianae sangre de toro 'Special No.1'    堀 清次
a0265160_23315232.jpg


Lepanthes caprimulgus                     堀 清次
a0265160_23325297.jpg

[PR]
<<<人気投票>>>
1.原種の部
第1位 Spathoglottis affinis                   岩田 美穂子    20票
a0265160_236849.jpga0265160_2362670.jpg
32花茎100輪超 つぼみ100個超 NS 2.5×3.5㎝。この株は花茎、花数、つぼみの数を見ても見事の一言で、会場でもひときわ目立っていました。数年前に手に入れた球根をこつこつ栽培して増えてきたので、大きな鉢に大小20球程を一度に、植え付けたそうです。このような地生蘭は栽培の比較的容易なものと非常に難しいものが有るようです。又、非常にうまく育てる人とダメな人がいるようです。筆者は後者になりますが・・・。なお岩田さんのラベルにはaffinis-lobbiiとなって居ますが、lobbiiはシノニムで現在はaffinisと表記するようです。


第2位 Cattleya walkeriana ('Andre the Giant' × aquinii 'Nishimino') 佐藤 俊男  15票
a0265160_2311386.jpg
1花茎3輪 NS11.0×13.0cm。このワルケリアナは2006年春滝川先生の好意で寄付していただいた苗を栽培教室で配布したものです。さすがの佐藤さん、立派に咲かせてきました。この株はフラメアとかスプラッシュの様に白地に赤い筋の入ったペタルを期待して交配されたものですが、期待通りの花になっています。堀さんからも説明があったように、フラメアではTokutsuが有名です。栽培教室では20株以上配布したはずです。数人咲かせて持って来ましたが、後はどこに行ったのでしょう? と自分に問い掛けている筆者でした。


第3位 Cattleya walkeriana coerulea   小島 朝男        9票
a0265160_23123246.jpg



2.交配種の部
第1位 Cattleya Aloha Case 'Venus'     金子 寛        13票
a0265160_23152352.jpg
1花茎2輪 NS12.5×12.0cm。この花はMini Purple × walkerianaで、良花が多数輩出した好交配として有名です。Surpriseや Ching Hua、豊田さんがお持ちのSeaなど、どの花を見てもペタルが広く濃色で大きな花です。近年は、ワルケ自体が大きく良型の物が出てきているので、当然の結果なのかもしれません。1位のこの花は何度か入賞している株です。個体名Venusは金子さんの命名です。この株はそろそろ殿堂入りでいいのではないでしょうか。


第2位 Vanda Robert's Delight 'Big Blue'   吉川 好江       10票
a0265160_23171622.jpg
1花茎8輪 NS10.5×12.5cm。10センチを超える花が、8輪も付き、根は1メートルを超える程に育っていて、栽培の良さが見ても解ります。あの根を見てラピュタを想像するのは私だけでしょうか? バンダを育てているとなぜか葉がぱらぱらと落ちてしまい、栽培が難しいことを感じることが有ります。当日講演に来ていただいた奥田さんから‘水やりが足りないから’と言う話が有りました。スプレーや如雨露で水をかけるだけでなく、水を入れたバケツに根を漬けてしまう様な水やりの仕方をした方がいいそうです。30分位は入れたままにして置きます。そのような水やりをすれば、最低気温が多少低くなっても問題ないそうです。奥田さんの温室では10度近くなっても大丈夫という事です。                        (大野)


第3位 Cycnoches chlorochilon × Cycnodes Jumbo Micky  中村スエ   7票
a0265160_23194466.jpg



3.フレグランスの部
フレグランス賞 Cattleya walkeriana ('Andre the Giant' × aquinii 'Nishimino') 佐藤 俊男
a0265160_2311386.jpg


<<<各賞>>>
大株賞 Cattleya walkeriana coerulea             小島 朝男
a0265160_23123246.jpg


<<<展示花>>>
Cirrhopetalum (Bulbophyllum) annandalei          堀 清次
a0265160_23214825.jpg


Gastrochilus japonicus(カシノキラン)                高久 秀雄
a0265160_23283238.jpg


Masdevallia limax                     豊田 弘
a0265160_23293145.jpg


Paph. armeniacum × fairianum                 小島 朝男
a0265160_23295382.jpg

[PR]
<<人気投票>>
1.原種の部
第1位 Cirrhopetalum rothschildianum 'Seijikun'     堀 清次    19票
a0265160_2303839.jpga0265160_231361.jpg
NS3.0×15.0㎝ 7花茎 35花(ツボミ6) 立派な大株作りです。水を好み横へ横へと花茎が延びてしまうと言うことで木枠植えにしたのか?栽培状態がとてもよく、長く良く伸びた花茎の頂上に傘の骨のような花が咲いていました。虫による受粉を促すような、巧妙な罠でしょうか?一つ一つの花で真ん中は風に揺られて動くようになっています。東南アジア、インドの低地の木に自生。本種を当会でも所有されている会員がいると思いますが、筆者も所有し、花を近くで良く見ると可愛らしい花だと思うのですが、我が家では、花色、香り、形とも、奇妙な花ということで人気が今一つです。


第2位 Dendrobium bigibbum var. compactum     小野 敬一   10票
a0265160_2344620.jpg
オーストラリア北東部からニューギニアまで分布。小野さんによると、今夏は“日当たりを好む”ということで日よけもしないで栽培したお陰で例年に比べて花数が増えて、花の色も濃く咲いたようです。葉やけもあるものの、バルブも艶々のプリプリです。さすがに栽培上手ですね!蝶々が水辺で乱舞をしながら飛んでいるように、濃紅ピンク色の蝶花が見事に咲いていました。NS4.8×3.8㎝ 17花茎 41花(ツボミ37) 立派な大株作りです。半数近くツボミの状態で開花していないことが、残念です。


Brassavola nodosa                   小島 朝男   5票
a0265160_2353784.jpg



2.交配種の部
第1位 Laelianthe Wrigleyi (Gur. bowringiana×L. anceps) 若尾 暢子  11票
a0265160_23123432.jpg
女性が好みそうなセルレアの花です。そんな女性会員の支持を得て人気投票1位入賞となりました。秋咲き多花を代表するボーリンギアナの特徴を引き継ぎ、リップの濃紫色と喉元の筋のコントラストと花全体のセルレア色との色彩のバランスとれていて美しい花容の清々しい花です。NS12.3×12.4㎝ 2花茎 14花(ツボミ6)。ボーリンギアナを栽培する上で、新芽が出るのが遅く、暑い時期までずれ込みます。新芽が伸びるときに「はかま」を作りながら伸びていくのですが、ここに水が溜まりやすく黒く変色し軟腐病になる場合があります。株全体に水をかけず株元にかけることが注意点です。


第2位 Hab. Regnieri (carnea × rhodocheila)  堀 清次  8票
a0265160_2365833.jpg
居並ぶ蘭花の中で、小ぶりであるけれど、ひと際目を引くサーモンピンク花が咲いていました。NS 3.2×3.8㎝ 2花茎 10花(ツボミ13)。ハベナリアは、熱帯・亜熱帯のアジア地域から、日本をはじめとする温帯、さらには南北アメリカや南アフリカまで広く分布する地生ランです。赤、オレンジ、ピンク、黄色と色とりどりで綺麗な花を咲かせます。栽培のポイントは、春の芽出し前に球根を植え替えてその後、春から夏に肥料を与え育て、秋に開花後は地上部が枯れてからは温室に入れたまま水やりを殆どしないで乾燥状態を保つ。しかし、案外これが難しく冬の間に球根が消えてなくなる時があります。聞き慣れない交配種と思いきやネット検索すると結構ヒットしました!多くの方が栽培しているのですね。最近、この種が愛培家の間では注目されている一品のようです。その訳は、奥田園芸さん所有の株が見事ゴールドメダルを受賞したということです。先日の秋の旅行で奥田園芸さんに訪問した時に触手を伸ばそうとしたが“非売品”になっていたとか!残念ですね。                              (宮本)


第3位 Bllra. Tahoma Glacier 'Elizabeth'  中村 スエ  5票
a0265160_23202452.jpg



3.フレグランスの部
Prra. Crowfox Agate X Vasco. Mishima Lime   小島 朝男
a0265160_2391026.jpg




<<各賞>>
努力賞 
Cirrhopetalum rothschildianum 'Seijikun'     堀 清次 



<<展示花>>
Aerangis somaliensis                      星  隆
a0265160_23191135.jpg


Angraecum ramosum var. typicum       豊田 弘
a0265160_23194384.jpg




C. pumila oculata ’Imperatriz' X self         星  隆
a0265160_23212063.jpg


C. walkeriana coerulea 'Edward'            豊田 弘
a0265160_23221985.jpg

[PR]
<<人気投票>>
1.原種の部
第1位 Miltonia moreliana 'Aoki'          星  隆     15票
a0265160_2281763.jpg
8花茎 8輪 NS9.5×11.0cm。このミルトニアは、ヴェネズエラからブラジルの800m以上の高地に自生しています。栽培環境は、クールからホットの温度で良いようです。クールと言っても夏場できるだけ涼しくする程度でいいと思います。植え込みとしては、鉢植えや木性シダの利用が一般的です。少し乾燥することも求めるようです。ムーレアナは濃い紫の花で、リップは薄く、濃い筋状のパターンが入ります。この入賞株は普通種より色が濃く、花型も大きいようです。また花の輪数、花茎も多く、栽培が非常に良好であると言えます。植え込み材料としてヘゴのような木性シダではなく、乾きやすいコルクを利用しています。おそらく、それを補う水遣りと環境とが株に良く適合しているのでしょう。見事な花、見事な株立ちです。


第1位 Catasetum expansum ‘Mem. Charie Walsh’  小野 敬一  15票
a0265160_22102367.jpg
2花茎 17輪 NS4.5×4.5cm。本入賞花は、上記と同票の1位です。エクスパンサムは、エクアドルの20~1500メートルの乾燥した森に自生しています。色には、黄色、緑色などバラエティがあり、茶色の点が入る物もあるそうです。本花は、ほぼ全面濃い緑色の美花です。少し抱え込んで咲いているのが、残念です。ただ、本種は開花期が2~3日と短く、今までにも咲いてはいるのですが、展示に出品できたのは初めて、とのことです。カタセタムは、数年は容易に栽培できるのですが、長期にわたっては難しく、多くは原因不明で次第に弱っていき、ついには枯れてしまいます。その点からも、長年良く栽培管理が行き渡った結果と思います。さらに管理を進め、その方法をご教示願いたいです。


第3位 Dendrobium ypsilon             星野 和代    4票
a0265160_22123596.jpg


第3位 Cattleya bicolor ‘Ochid Grade’       堀 清次     4票


2.交配種の部
第1位 Dendrobium Medusa             星野 和代     6票
a0265160_22154894.jpg
5花茎 61輪NS6.0×3.5cm。本デンドロビュームは、一見、よくある普通の多花系、ケーンタイプのデンドロビュームのように見えます。しかしよく見るとこの花の特徴がその色にあることがわかります。濃い赤紫のようですが、それとは言い切れず独特の濃色花です。地味で、艶やかさはないのですが、味わいのある落ち着いた色彩です。また、ペタルやセパルが少しカールしており、これが魅力的ではあるが地味な花に変化を与えています。輪数や花茎も多く、良く栽培されていることから、花もよく展開されていることと思います。栽培は、水遣りを辛めにし、日当たり、通風を良くしているそうです。


第1位 Dendrobium Dream Grass        星野 和代      6票
a0265160_22231287.jpg
21輪 7花茎 蕾20 NS4.5×4.0。この入賞花は、上記と同票の1位です。本デンドロ ビュームはデンドロビュームファレノプシスのようです。花は、白弁赤リップです。赤いリップ、とは言ってもリップの喉が赤い花です。デンドロビュームファレノプシスは開花期間が長いです。本花はファレノプシスに似ていますが、本家ファレノプシスのように、蝶々が整然と一列 に並んでいるのではなく、あちらこちらに自由に飛び交っているように見えます。長期間、蝶々を楽しめるのではないでしょうか。栽培は、水 遣りを辛めにし、日当たり、通風を良くし、上記メデューサと同じ環境で育てているそうです。それにしても、2つも同点の1位をゲットする とは、さすが星野さんの蘭花への愛情に、頭が下がります。                                  (西郷) 


第3位 Vanda Thailand Beauty           吉川 好江     3票


3.フレグランスの部
フレグランス賞 Cattleya labiata rubra ‘Dark Star'    堀 清次
a0265160_2229664.jpg



<<各賞>>
該当なし


<<展示花>>
Den. bigibum compactum             小島 朝男
a0265160_22433790.jpg


Habenaria medusa × rhodocheila       星野 和代
a0265160_2245599.jpg


Habenaria rhodocheila               堀 清次
a0265160_22454669.jpg


Onc. flexuosum fma. album           星野 和代
a0265160_22461965.jpg


Trichoceros bennettii                豊田 弘
a0265160_2247273.jpg

[PR]
入賞花・展示花の写真及び入賞花コメントアップします。

<<人気投票>>
1.原種の部
第1位 Bulbphyllum graveolens           堀 清次    13票
a0265160_1175037.jpg
Mont Millais モン ミレー’と言う優秀花が有名で、ほとんどがこの個体のセルフ株と思われます。審査にかけられた時、余程の衝撃があったのでしょう、RHSにてFCCの最高点受賞です。ニューギニアからインドネシアの海抜500~800mの熱帯雨林帯に自生しており、温室内では何の苦労もなく、水さえやっていればいつの間にか、こんなにバルブを増やしてくれる優れものです。ただ、個体により咲き易い、咲きにくいがあるようで、本株もここ3年前からようやく開花してくれるようになりました。3,4バルブでも開花している株もありますので、大株にならないと咲かない、と言う訳ではないようです、というか大株だと逆に咲きにくいような気がします。折角上がった花芽を途中でしけらせてしまうことも多く、ダイナミックに咲いている姿はタフに見えますが、開花まではなかなか繊細のようです。3茎、4茎と開花している株を見たことは無く、是非この株で挑戦したいと思います。良く出来ると1花茎に20輪ほど咲き、メタリックな黄色い花びらと小豆色のリップとの対比が美しい。普段見ない銀蠅が3匹4匹と何処からともなく集まり、柱頭へ頭を突っ込んでいる姿がこの株が放つ芳香?を物語っています。1花茎 13輪 NS1x6.5cm

第2位 Dendrobium dearei               小島 朝男   10票
a0265160_119640.jpg
フォーモッサエ亜属の三姉妹と筆者が勝手に呼んでいるデンドロビウームのひとつで、他の姉妹は Den. sanderae(サンデレー)とDen. schuetzei(シュッツエイ)です。3種とも白花の美しい姉妹ですが、特徴が少しずつ違っており、どれがどれか入り乱れてごっちゃになってませんか?かく言う筆者も相当ごっちゃになってます。その原因はサンデレーに有り、変種のmajor(メジャー)とluzonicum(ルゾニカム)のルゾニカムがデアレイに似て、リップの喉部がグリーンなのです。基本種の喉色は、デアレイとシュエッツエイが抹茶グリーン、サンデレーが薄オレンジですが、サンデレーの変種ルゾニカムがグリーンで、このグリーンの3種が入り乱れて混乱の原因になります。しかし、シュエッテイは弁幅が広く整形の為、交配にも多用されることで一線を画しています。サンデレーの開花期が3~5月の春咲き、デアレイとシュエッテイの開花期が6~8月の梅雨から夏咲きであることにより判別することになります。また、フォーモサエ亜族は、葉やバルブに細毛が生えることが知られてますが、デアレイの成株にはそれが無いことで判別できます。デアレイはルソン島付近の低地に、他2種は高地産ですのでそれなりの栽培が必要ですが、間違っても秋の水止めや寒さ処理をしないように。暑さの中、白と緑の対比がとても美しく、9花茎 75輪 NS5x4.5cmの中輪花が爽やかに華やぎ、同時出品の Den. perthenium ともども、涼を呼び込んでくれました。

第2位 Cycnoches loddigesii             小野 敬一   10票
a0265160_1191121.jpg
コロンビア、ベネズエラあたり中南米の低地に原産する着生性の高温種ですので、日本の暑い夏もなんのその、元気に育ってくれれば気持ちいいんだけどなあ。と、嘆きたくなるくらい、シクノチェスの栽培って難しいですよね。最大の難所は新芽の出だし頃、新芽が2~3cmの大きさに育ってくると、カトレア等では水のやり時になりますが、シクノチェスの場合はまだまだ時期早尚。ここで水やり始めて新芽を腐らせ、一年間を棒に振り、そのうちバルブが腐り始めてご臨終、っていうパターンの繰り返し。じゃあ、いつ水やるの?新芽から根が伸びだし、その長さが7~8cmになった頃から開始すると賢者は語ります。同時に肥料やりも開始、水肥も忘れずに。難しいだけに、賢者たちにも様々な意見が有るようですが、その内の一見解。冬越しした株にはもう有用な根は無く、バルブの力だけで新芽を成長させるので、新芽から根が充分に出てない時にいくら水を与えても、逆効果、百害あって一利なし。なので、大き目の入れ物はそれだけ水分が有り過ぎで最悪の状態となる、ということになり、この現象をオーバーポットといいます。2年ごとに植え替えるのを前提にすると、新芽のスペースさえあれば良い小さめの鉢にしなければなりません。二重鉢にして株を支える必要がありますが。シクノチェス、カタセタムには雌花が咲くことがあるのは周知の事実です。まだまだ書き足りないのですが、稿が進みましたので、何故雌花を咲かすのか?何故花色に差異があるのか?近年の新発見種 等については又次の機会にいたします。1花茎 1輪 NS12.5x12cm


2.交配種の部
第1位 Neostylis Lou Sneary `Blue Candy'      山田 栄    8票
a0265160_121240.jpg
長年親しんできたネオスティリィスという属名、言うまでも無くフウランでお馴染みのネオフィネチィア属とセレスティスやギガンティアでお馴染みのリンコスティリィス属との人工交配属ですが、近年の属名変更、移行整理によりネオフィネティア属もバンダ属へ移行になりましたのでなくなり、新たにVandachostylis 属になりました。ということで、出品株はVandachostylis Lou Sneary 'Blue Candy' となります。以前にも山田さんが出品され入賞していた記憶がありましたので、家に帰りブログで調べましたところ、平成24年8月に1位入賞していました。ところが、このときの映像は全体がブルー紫に彩られた色彩で、今回出品株とは違っているように感じます。なので、山田さんに何度か連絡をとろうとしましたが、連絡つかずでしたので判明しませんでした。出品株は、弁先にブルーを彩って美しく、セレスティス感が強い良花です。コルク付けになって、気持ち良さそうに根を張っている所に愛培ぶりが伺えます。朝五時と夕方、日に2回の水遣りがこの夏時には欠かせない、と言う話に即座に無理!!と思ってしまいました。1花茎 21輪 NS3x3cm

第2位 Brassolaeliocattleya Morning Dew      豊田 弘    7票
a0265160_1215480.jpg
現在では、リンコレリオカトレア モーニング デュウ というのが正しい品種名だと思われますが、ネットで検索しても詳しいことはヒットしませんでした。確かに以前に見たことがあるのですが、いかんせんとても古い品種なので、最近では栽培している人も少なく、ベテランの温室の片隅に眠っているのでしょう。最大の特徴は、リンコレリア ディグビィアナの形質を受け継いだリップの襞(ひだ)状部が美しく広がります。NS7.5x8cm と径が小さいのですが、本来はもうふた周りの大きさがあってしかるべきと思われます。ただこのミィディっぽさが全体を覆うほんのりとした色合と相まって、お嬢様の可愛らしさを演出することに成功しています。その部分にご婦人票が入ったと推察しますが、コラムを包む唇弁部に奇形が入っているのは大きな減点です。1花茎 1輪                          (堀)

第3位 Bulbophyllum annandalei?           吉川 好江   6票

3.フレグランス賞
Cattleya walkeriana fma. semi-alba `Taka'          山田 栄
a0265160_1234882.jpg


<<各賞>>
該当なし

<<展示花>>
Den. convolutum                       中村 静枝
a0265160_1263597.jpg

Phal. hookerianum                  星野 和代
a0265160_127463.jpg

Phal. pulcherrima                   星野 和代
a0265160_1292677.jpg

Ren. philippinense                     中村 静枝
a0265160_1301899.jpg

サギ草                            角田 馨
a0265160_1312093.jpg

[PR]
<<人気投票>>
第1位 Paphiopedilum Saint Swithin     吉見 英男  9票
a0265160_19125883.jpg
1花茎 3輪 NS 9.0×17.0㎝。この花は、多花系の2大名花 Paph.rothschildianumとPaph.philippinenseの交配種で、交配はかなり古く1901年に登録されています。 ロスチャイディアナムが大変高価で、高嶺の花だった頃、似たような花を作り出そうとして、交配されたとの事です。この株は、ずいぶんと以前に1500円で苗を購入し栽培していましたが、なかなか咲かなかったそうです。前回の植え替え時に、コンポストを洋蘭ソイルに変え、よく日の当たるところに置いた所、今回の開花となりました。片親のロスチャイルディアナムはパフィオですが、カトレア並みの強光線が必要と言われています。栽培環境の変化が開花を呼んだのかもしれません。1~2作作りこめば、花径、輪数ともよくなると思われます。「せっかく咲いたのだから持っていけば」との奥様の後押しが有っての、1位入賞です。


第2位 Brassia longissima             中村 靜枝   8票
a0265160_19131977.jpg
2花茎 13輪 NS 3.5×19.0㎝。ブラッシアは、花弁が長く蜘蛛に似ていることから俗にスパイダーオーキッドと呼ばれています。その中でもこのロンギッシマは、比較的ポピュラーな品種ですが、ブラッシアの中で、最も花弁が長くなる種で、満作になると30~60㎝になるようです。ちなみにロンギッシマは、「非常に長い」の意味です。自生地はメキシコ~ペルー、ブラジルなど中南米など、かなり広い地域で、オンシやミルトニアの近縁属になります。株自身は比較的大きくなりますが、輪数も付きなかなか豪華に見えます。栽培は特別難しくは有りませんが、夏やや暑がります。風通しのいいところに、つるして栽培します。冬季は夜間温度が10度程度あれば、越冬できるようです。


第3位 Dendrobium bensoniae           中村 スエ  7票
a0265160_19133145.jpg
2花茎 4輪 NS 6.0×5.5㎝。リップの中の2つの黒い目が特徴的な、草姿の割に大きな花を咲かせる、デンドロの原種です。一時期蘭屋さんに無く、ここ数年市場に出てきているようですが、意外と気難しく、株は増えにくい、種を取ると親株が弱る、無菌培養がしにくい等の理由で、洋蘭のカタログには、希少種と書いてあります。
自生地はインド北東部からミャンマーで、標高500~1000m程の所で、夏の最高気温は、30度を超えないようです。この花をネットで見ると、バスケット植えや、へゴやコルクに付けている株も多数見かけます。夏涼しくしたり、コンポストの工夫をすると、もっと輪数がつくようになると思われます。大切にしてください。 
                                                            (大野)


フレグランス賞 Cattleya warneri ‘Blue poison’ × self    星  隆
a0265160_1913462.jpg


<<各賞>>
希少種賞 Cattleya kerrii                  堀 清次
a0265160_2053119.jpg


<<展示株>>
Paphiopedilum Magic Lantern          堀 清次
a0265160_19143895.jpg


Vandachostylis Charm 'Blue Moon'      豊田 弘
a0265160_19153978.jpg


Macroclinium manabium             堀 清次
a0265160_19163992.jpg


Phal. bastianii                       礒田 忠彦
a0265160_19192826.jpg

[PR]
<<人気投票入賞花>>
1.原種の部
第1位 Aerides rosea             星  隆
a0265160_071190.jpg
2花茎 122輪 NS1.6×2.8cm。Aeridesは、バンダ系の仲間で、房咲になるのが特徴です。このroseaは、花弁、萼片の周辺がピンクで染められ、内部が白となっています。この株の出来栄えは豪華で、相当、栽培が良好な成果ではないでしょうか。お話しによりますと、海外の業者より購入したものですが、その時はベアルートであったそうです。しかし購入後に根を、自宅に豊富にあった、山椒の木に絡めて植え付けたそうです。山椒の木を植え込み材料として利用したのはこれが初めてとのことです。根がよく山椒の木に絡んでいます。このように根を絡めた植え付け材料としては、コルク、ヘゴ、木枠、オスマンダ、不明の木(タイの業者)、変わったところではブドウの木などと利用されていますが、山椒は聞いたことがありません。今後も山椒の木を利用していきたい、とのことです。色々の株に材料として応用できるかもしれません。研究して、成果を教えてください。


第2位 Dendrobium lawesii bicolor x sib          小島  朝男
a0265160_095656.jpg
7花茎 43輪 蕾52 NS1.8×1.6cm。本デンドロビュームは、比較的クールオーキッドとして認識されているものです。花弁、萼片の周辺が赤で、その先端がオレンジで覆われています。ともに濃色で、鮮やかです。会の中京地区への旅行で購入されたそうです。株元に水遣りをしており、比較的涼しい処で栽培しているけれども、特にクールオーギッドとして意識した栽培はしていないそうです。個体として丈夫なのでしょうか、それとも温室の環境が良好なのでしょうか。株の丈も高く、輪数・蕾も多く、冷蔵庫による栽培では、これほどの株にはならないのではないでしょうか。筆者の温室では、このような大株にはならず、出来もよくありません。本株は、良好な栽培の結果、沢山の鮮やかな花を咲かせた、と言えましょう。


第3位 Cattleya purpurata fma. alba 'Elias'         宮本 勝
a0265160_0245687.jpg



2.交配種の部
第1位 Vanda Pakchong Blue                   星野 和代
a0265160_015271.jpg
2花茎 12輪 NS10.3×9.1cm。ブルー系のバンダの交配種です。花弁、萼片が濃いブルーで、網状のパターンが形成され、網の内部が薄いブルーで彩られています。輪数も多く、古い花茎の跡も沢山あり、良く栽培されていることが、窺えます。年間に2回咲くそうです。バンダは高温多湿の環境で育つことから、その根が多湿の空気を好むため、通常木枠などに絡ませ、ベアルートで栽培します。本バンダも購入時にはベアルートであったそうです。しかし、現状では素焼き鉢に根を収め、植え付けています。軽く隙間に水苔を詰めているとのことです。お手持ちの、黄色のバンダも同様に鉢植えにしているそうです。このような鉢植えでよく育つバンダもあるのだそうです。でも本バンダがそれに適しているとは、よくわかりましたね。さすがです。


第2位 Disa Rosemarie Boetteher × Foam 'Patty Rouge'      豊田 弘
a0265160_0174421.jpg
1花茎 1輪 蕾1 NS12.1×10.8cm。ディサの交配種です。萼片がオレンジで、ドウサルセパルは赤色の脈が縦に走るパターンが形成されています。濃色の美花です。ディサにはユニフローラという原種がありますが、原種のなかでも、色と言い、形状と言い非常に完成された花です。本ディサもこの血を引いていますが、色がより濃いようです。2年前の春の例会でも入賞したそうです。典型的なディサは、南アフリカのテーブルマンティンの高度100~1200mを流れる川の付近に自生しています。そして冷涼な川の水が染み出す岩の割れ目などに根を伸ばしています。涼しく高湿度で新鮮な水が供給される環境を要求しています。このため、栽培は非常に難しく、他の蘭展などではめったにお目にかけられません。本日の例会では沢山のディサを展示して下さいましたが、本ディサが、特に色鮮やかでした。著者は白色のディサに目を引かれました。いつもながらの豊田さんの栽培の力量には感服します。                                                    (西郷)


第3位 Cattleya Love Knot 'Kahori'                 堀 清次
a0265160_01922100.jpg


3.フレグランスの部
フレグランス賞
Phal. bellina × violacea                      星野 和代
a0265160_0205711.jpg

フレグランス賞
Den. flaviflorum                           角田 馨
a0265160_0222372.jpg


<<各賞>>
該当株なし

<<展示株>>
Den. dichaeoides                        小島 朝男
a0265160_0283825.jpg


Den. Proud Appeal                      中村 スエ
a0265160_0294616.jpg


Disa Auratkew 'Kathy Pure'          豊田 弘
a0265160_0312678.jpg


Micropera rostrata                      豊田 弘
a0265160_033024.jpg


Phal. sumatrana Large Brown No.1          佐々木 光次郎
a0265160_035173.jpg


Psychopsis Kalihi                       佐々木 光次郎
a0265160_0361017.jpg


Rhyncholaelia digbyana 'Mrs. Chase'           星野 和代
a0265160_0374126.jpg

[PR]