所沢洋蘭会

カンボジア蘭紀行 by 滝川先生 その1

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滝川先生より新たにカンボジアを訪問された時の記事が寄せられました。
日本ではなかなか見られない自生地の貴重な写真多数!!

以下滝川先生の寄稿文です。

昨年の12月にカンボジアにあるキリロム(Kirirom)国立公園とボコー(Bokor)国立公園に、ランの観察旅行に行って来ました。キリロム国立公園は内陸部にあって標高約700mで、一方ボコー国立公園は海のすぐ近くにあって標高約1000mの台地です。 12月は乾季で、比較的降水量の少ない時期です。 その時に観察したランの写真をいくつか御紹介しようと思います。

Dendrobium ellipsophyllum キリロムにある宿の敷地内で最初に見たランです。 花径2cmで、樹木の高さ2mの所に着生していました。



Dendrobium sp. キリロムにある宿の敷地内にある木に着生していて、高さ10m以上の所で花径5cmの白い花を咲かせていました。
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キリロム国立公園の看板です。
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「キリロムは危機にさらされているぞ!」という看板です。 右上には「原住民はランや薬草を違法に採集して売っているので、買わないように!」とクメール語と英語で書かれています。
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Bulbophyllum sp. 黒松に似た直径1mくらいの大木に着生しています。 地面から10mくらいの所で、直射光線の当たる日当たりの良い場所です。
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Bulbophyllum sp. ズームアップした写真です。 上下方向に1m以上ある大株になっています。
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Spathoglottis affinis 花茎の長さは20cmくらいで、花径約3cmの地生ランです。 日当たりの良い場所で、松葉が沢山落ちています。
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Spathoglottis affinis 花のズームアップの写真です。
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キリロム国立公園内にある原住民の家です。 原種のラン以外に、交配種のデンファレも並んでいます。 ラベルや値札は付いていませんが、売り物だと思われます。 原住民の家にはトイレは無く、少し離れたところに村の共同トイレがあります。
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売り物のパフィオです。 1株1ドル25セントくらいだそうです。 カンボジアの通貨は「リエル」という独自のものがありますが、それ以外に米ドルがそのまま使えます。 1株は日本円で150円くらいですが、勿論ランの採集も販売も違法です。 多分Paph. appletonianum または Paph. acmodontum だと思います。
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Dendrobium kontumense 別名Dendrobium virgineumとも言います。 花径4cmで、甘い香りがあります。原住民が大株をポリバケツに入れて置いてあり、多分売り物だと思います。
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ベアルート(裸根)のまま売られているデンドロビウムです。 価格は聞きませんでしたが、多分50円くらいでしょうか? 隣にはニッキの樹皮やサルノコシカケなども売られています。 現地の案内人の話では、原住民は毎日ランを採りに行っているので、もうこの付近にはランは殆ど自生していないそうです。
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キリロム国立公園内の原住民は、ランを違法に販売している以外に、食べ物を料理して売っています。松の木が沢山ありますが、この場所は「Kirirom Pine Field」と言います。
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この日は祭日で、カンボジアのお祭りだったので、学生達が遠足に来ていました。 原住民は花輪の髪飾りを売っていて、貴重な現金収入を得ていました。 ホンダのバイクが停まっていますが、ナンバープレートはありません。 山奥なので、違法がまかり通っているようです。
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自生するランが大部分採られてしまっているキリロム国立公園をあとにして、車でボコー国立公園に向かいます。
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海岸近くの道路を走っている車から見た、ボコー国立公園の台地です。 テーブルマウンテンのように見えます。 この山頂に、宿泊した近代的な大きなホテルがあります。
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車内から見た、ボコー国立公園の入り口の巨大なゲートです。 「ボコー・ハイランド・リゾート」とホテルの名前が書かれており、国立公園の料金所にもなっています。 ここから約1時間かけて車で山頂にあるホテルに向かいます。
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ボコー国立公園の山頂付近です。 道路はアスファルトの舗装道路ではなく、コンクリートで作られています。アスファルトだと太陽光線が強くて、熱で融けるので適さないのだと思います。 道路の両側はジャングルで、ランが沢山着生しています。
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Bulbophyllum sp. 花が咲いていないので詳しくは分かりませんが、多分バルボフィラムだと思います。 直射光線下で、高さ1mの所に着生していました。 個体数は極めて多いです。
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Dendrobium ellipsophyllum 花は咲いていませんが、キリロムの宿の敷地内で最初に見た花と同じです。 高さ1mの所に着生しています。 直射光線下の場所です。 個体数は多いです。
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Vanda teres 属名はPapilionantheとする場合もあります。 花は咲いていませんが、直射光線下の目の高さの位置に生えていました。 周囲には他にも数個体ありました。
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Dendrobium pseudotenellum 2cmくらいの大きさのバルブから長い花茎を伸ばし、約1cmの白い花を咲かせています。 日当たりの良い場所に着生しています。
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Dendrobium pseudotenellum 花の横顔のアップです。 周囲には他に数個体ありました。
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