所沢洋蘭会

エクアドルの蘭紀行by 滝川先生 (その1)

連絡・報告事項
元のサイトで完全版を読む
昨年の11月に赤道直下にある南米のエクアドルのアンデスの山にランを観察しに行って来られたそうです。 その時の写真を紹介します。 「赤道」のことを英語で「Equator」と言い、スペイン語で「Ecuador」と言います。国の名前が「赤道」という意味になっているのが、エクアドルという国です。赤道直下のエクアドルの海には、チャールズ・ダーウィンが昔ビーグル号に乗って立ち寄ったガラパゴス諸島があり、そこでの観察が「進化論」の基になりました。 一方、エクアドルの陸にはアンデスの山があり、最高峰は標高約6300mの「チンボラソ」の山です。 標高の高いアンデスの山には、所謂「クール系」と呼ばれる多くのランが自生しています。 Elleanthus gastroglottis 標高1800mの地点の道路際の崖で見つけました。道路から10mほど上の高所で、日当たりの良い場所です。2cmほどの大きさのピンクの花で、花弁の先が白いようです。葉や茎は笹のような感じです。 風で揺れるので、撮影に苦労しました。

Maxillaria lepidota 標高2000mの地点で、道路際の木の高さ2mの所に着生しています。周囲の植物は濡れていて、湿度は高いです。赤茶色の細長く見える部分はガク片だと思います。 特徴のある形の花です。
2枚目の画像

Epidendrum andersonia 標高2000mの道路際の藪の中に咲いていました。葉の色と同じ緑色の花なので、花はあまり目立ちません。
3枚目の画像

Telipogon sp. 標高1800mにある民家の庭で咲いていました。 もっと標高の高い所で採集してきた栽培品のようです。 花径約3cmの鮮やかな黄色い花で、赤茶色の網目模様がきれいです。 直射光線の当たる、明るい場所に着いていました。
4枚目の画像

標高1600mにある牧場です。 ぬかるんだ湿地帯に、現地ガイドのフランシスコさんが樹木にランが着生していないか偵察に行きます。 湿地帯の地面には、牛の足跡が沢山あります。
5枚目の画像

牧場内の倒木にもラン科植物が着生しているので、開花していないか探します。 人の大きさと比べると、樹木が大きな大木だと判ります。
6枚目の画像

Masdevallia caudata 白い大きな花弁のように見えるのは、実はガク片で、ガク片の先端は黄色い細長い筒のようになっています。 ガク片が集まった中心部に小さな花弁があります。他にも別個体はありましたが、開花株はこれ1株だけでした。
7枚目の画像

Masdevallia caudata 着生状況が判るように、着生している大木を撮影しました。写真の真ん中より少し上に、Masdevallia caudata の白い花が2輪、小さく咲いているのが判るでしょうか? 地面から約1、5mの高さです。 樹木にはシダ、コケ、ランなどが沢山着生しています。草が生えている地面は全部湿地帯です。
8枚目の画像

Maxillaria sp. 牧場内の樹木の幹の高さ約1.5mの場所に着生しています。茶色い小さな花で、花径約2.5cmです。 花の上に見えるのが葉です。 シダやコケに埋もれて着生しています。
9枚目の画像

Epidendrum orthocaure 標高3000mの道路際に咲いていました。 黄色い花の下のほうには果実も着いています。
10枚目の画像

Telipogon papilio 標高3200mの道路際の場所で、細い木の枝に、地面から2mくらいの高さに着生していました。霧も多く、かなり寒い場所です。 縞模様がきれいな花です。近くに別個体が見られず、個体数は非常に少ないです。
11枚目の画像

Telipogon papilio が自生していた場所から遠くの山を見た景色です。 標高の高いアンデスの山は、霧が発生して雲となり、雨雲になって雨が降りやすいです。雲が身近に手でつかめる感じの、「雲霧林」だと思います。
12枚目の画像

Oncidium klotcheanum 標高1300mにある民家の庭の木の、高さ約6mの場所に着生していました。このランの名前は、現地のボタニカル・ガイドのフランシスコさんが言ったものですが、インターネットで検索しても、存在しません。多分 obryzatum と同一ではないかと思います。
13枚目の画像

Sobralia rosea 今迄は白い花の Sobralia を多く見ましたが、ピンクの花もあります。雨が降った直後なので、花は雨に濡れています。数年前にペルーの標高2400mにあるマチュピチュ遺跡に行った時は、赤い花の Sobralia が遺跡内の石に沢山着生して咲いていました。
14枚目の画像

Phragmipedium percei 標高1000mの場所で車を降り、川沿いにジャングルの中を歩き、やっと自生地にたどり着きました。直ぐ近くで花を沢山見ることが出来ました。
15枚目の画像

Phragmipedium percei 株の全体像です。 川の水辺の岩に着生しています。細長い葉で、水が大好きなランだと思います。雨が降れば川の水位が上昇し、ランの株全体が水に浸かると思います。個体数は非常に多く、写真に写っている範囲の数百倍の大群落になっています。日当たりの非常に良い河原です。
16枚目の画像

Vanilla sp. 宿の敷地内の木に、ツル性の株が這い上がっていました。写真の真ん中に緑色のツルのような、茎のようなものが見えますが、これは茎ではなく、花が咲いた後の果実です。インゲンマメの豆のサヤのように見え、「バニラ・ビーンズ」と言われます。この果実は、このままでは香は無く、発酵させると良い香の香料になります。 この発酵過程を「キュアリング」と言います。Vanilla の花は咲いてから数時間で終わってしまうと聞いています。花が咲いている数時間の内に受粉させると、バニラ・ビーンズが出来るそうです。
17枚目の画像

Cyrtochilum sp. 標高1800mの場所で、白い小さな花を沢山咲かせています。現地のボタニカル・ガイドのフランシスコさんも、名前は判らないそうです。ランの中には、まだ名前の付いていないものもあります。 だからと言って、「 新発見の新種だ」というのではなく、昔から知られているけど、「名前がついていないだけ」というランもあるそうです。
18枚目の画像

Acronia cordata 属名は Acronia になったり Pleurothallis になったりするようです。 標高約2000mの道路際の崖に着生しています。 湿度はかなり高く、崖は湿っています。
19枚目の画像

Sertifera lehmanniana 1cmくらいのピンクの花を着けています。 花の下には、種子の入った果実も見えます。インターネットで検索しても出て来ません。 唐澤 耕司さんのNHK出版の図鑑に掲載されている Sertifera colombiana と同一なのかも知れません。
20枚目の画像

Lycaste longipetala 属名は Ida とする場合もあるようです。 10cmくらいありそうな大きな緑色の花で、リップは茶色です。 岩場の崖の高さ5mくらいの場所に咲いていました。
21枚目の画像

Epidendrum secundum secundum のグループは種類が多く、花色は黄色以外に、オレンジ、ピンク、赤、白と、いろいろとあります。
22枚目の画像

Cyrtochilum pardinum 属名は Odontoglossum とする場合もあります。標高3000mの寒い場所です。 道路際の岩場に自生しています。周囲は霧が立ち込めたり、小雨が降ったりしています。
23枚目の画像

Cyrtochilum pardinum 別個体です。 花だけでなく、下に葉も見えています。周囲には、まだ他にも数個体花が咲いています。
24枚目の画像

Odontoglossum ramosissimum 白地に紫模様の花です。 標高3000mの場所です。
25枚目の画像

Stelis sp. 標高3000mの岩場にコケやシダに混じって自生しています。
26枚目の画像

Lepanthes recurva インターネットで検索しても出て来ません。 唐澤 耕司さんのNHK出版の図鑑にも載っていないので、名称に自信が無いです。
27枚目の画像

Phragmipedium boisserianum  緑色の花です。
28枚目の画像

Phragmipedium boisserianum 株の全体像です。 花が緑色なので、形が判別し難いです。標高約1100mの道路際の崖で、陽の当たる明るい場所です。
29枚目の画像

Epidendrum ibaguense 白い花です。Calanthe 属の花に似ているので、calanthum とも言います。
30枚目の画像

Epidendrum ibaguense ピンクの花です。 この種は花色の変化が多いようです。
31枚目の画像

Sobralia powellii 明るい林の中の一抱え以上ある大木の高さ約2mの所に着生しています。大株の白い花です。 足元は、ぬかるんだ湿地です。
32枚目の画像

Sobralia powellii 花に近づいて撮影しました。 大輪、整形で、きれいな花です。
33枚目の画像

Pleurothallis nicterophylla 小さな白い小花を沢山着けています。 標高1900mの藪の中です。陽が陰ると、寒くなる場所です。
34枚目の画像

Maxillaria acuminata 同じく、標高1900mの藪の中です。
35枚目の画像

Elleanthus aurantiacus 小さいオレンジ色の花を沢山咲かせています。標高2000mの道路際です。 陽が陰ると寒くなり、陽が照ると暑くなり、気温の差が激しい場所です。
36枚目の画像

Epidendrum secundum エクアドルの首都キト(Quito)の標高2800mの空港に到着し、翌日最初に道路際で見たピンクの花です。 アナナスなどと一緒に、日当たりの良い場所に生えています。
37枚目の画像

Sobralia luerorum 草丈2mくらいです。
38枚目の画像

Sobralia luerorum 花を近づいて撮影しました。沢山の黒い虫が蜜を舐めに集まっています。多分1日で終わる花だと思います。
39枚目の画像

Sobralia sp. 草丈が低く、50cmくらいの白いソブラリアです。アンデスの山は天候が急変し、必ず1日の内に雨が降ります。花は雨に濡れています。
40枚目の画像

このような道路際の崖の藪にランが咲いています。現地のボタニカル・ガイドのフランシスコさんが花を探しています。
41枚目の画像

Epidendrum sp. 2cmくらいの花が沢山咲いています。
42枚目の画像

Phragmipedium besseae 花茎は右横から伸びています。
43枚目の画像

Phragmipedium besseae 道路際の崖の藪の中に赤い花を咲かせています。
44枚目の画像

アンデスの山に雨が降ると、道路際の崖から水が滝となって落ちて来ます。そんな水の近くに Phragmipedium besseae は自生しています。
45枚目の画像

もっと見る