2016年1月度例会入賞花・展示花

<<人気投票>>

1.原種の部
第1位 Rhyncholaelia glauca fma. alba 'Seijikun`      堀 清次  11票
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ディグビアナとグラウカの2種からなるリンコレリア属もようやく定着した感があります。この2種ももともとはブラサボラ属に属していたことは周知の事実です。ブラサボラ属の多くは長い、短いの差こそあれ、棒状の硬い葉なのですが、その中でカトレアなみの広葉の2種がリンコレリア属に変更されたと理解します。ペタルが広いグラウカは殆ど見られず、整形花であることはまず無し。にもかかわらず広く栽培されるのは、ワイルドな出で立ちから繰り出す、なお白きリップの清新さと広がり、に尽きると言ったら言い過ぎでしょうか? その上リップ奥から芳香を放つのですから魅力一杯で す。両開きの胸元をサッと開いて、俺を見てくれ!!と主張しているように感じます。出品花は白色というより、薄緑色の特別個体と自分だけが思っている。リップ奥の赤点が入らないアルバ個体がレアかと思っていましたが、五分五分と聞いて、ちょっとがっかり。カトレアと同じ栽培で良いのですが、厚葉系はその厚みの中に水分を蓄積しているので、多いよりは少なめ、一年を通して光充分が基本です。NS13x12.8cm 6輪

第2位 Bulbophyllum medusae fma. album 'K&T`     小野 敬一  8票
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蘭の世界の多様性を語るにふさわしい一種です。バルボフィラムの世界全体が多様性の宝庫といえる世界です。殆どの種がタイ、フィリッピン、スマトラ島、ボルネオ島、インドなど東南アジアに産するのはご存知の通りです。またニューギニアも一大宝庫で、一部はアフリカ、南アメリカ、日本にもマメツタランや小笠原シコウランがあり世界中に分布すると言えそうです。メデューサって素敵なネーミングですね。ギリシア神話では、海神ポセイドンの愛人で、天馬ペガサスの母となってます。自分の髪の美しさを自慢して上位女神に頭髪を毒蛇に変えられたと伝わっています。ティポ種は中心部に小豆色班が密集し、ごちゃごちゃ感で汚く見えることが災いし、最近見ることが少なくなりました。対してアルバ種はご覧のようにすっきりとし、長く伸ばした三セパルの密集がつくる白い払子状のふんわりがひとつの世界を形成しています。バルボの例に漏れず匍匐茎が長く、すぐに鉢から飛び出してしまうので、コルクに付けて自然風にあしらってあるのがまた素敵です。本人談のようにコルクよりヘゴのほうが適しているように思います。いつも湿り気があるくらいの栽培をこころがけましょう。この時期、個体名‘K&T’が心に染み入ります。NS12x13cm

第3位 Laelia anceps fma. alba              豊田 弘    3票
第3位 Cattleya loddigesii 'Carina`             星 隆     3票
第3位 Pleione formosana fma. coerulea 'Tiffany'     小野 敬一   3票


2.交配種の部
第1位 Dendrobium Yellow Chinsai 'Magical Color`     小野 敬一  9票
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本株は2014年4月例会にて栽培教室の教材として当会で頒布されたものです。ですからたくさんの会員の方々が栽培されていますよね。自分も栽培していますが、開花は3月頃になりそうな蕾の塩梅ですから、今月出品された3名の方々は超早い開花と言えそうです。そもそも本種は2014年春の蘭展にて、佐々木さんが出品していた株が良く咲いているのを見た会員さんが欲しがったところから、教材として取り寄せた経緯があります。その時点で全株開花していましたから、4月開花が平均、、、、。そのときの紹介画像を見直しましたが、今回の出品株は倍以上に花盛りで、花咲かなんとかさんの噴霧もさることながら、栽培者の意欲と技術をしっかりと表現していると感じ入りました。種名イェローチンサイと言うほど花色は黄色っぽくなく乳白色ですが、リップ全体を彩るエンジ線がこの花を特徴付けていると言ってよいでしょう。セッコクの血が入ってるにも拘らず、低温処理に気を使う必要は無いようです。 5花茎41輪 NS 5.5x5cm

第2位 Fredclarkeara After Dark 'S.V.O. Black Pearl`    小野 敬一  6票
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最近流行りの黒い奴らの代表選手、フレッドクラーケアラと発音します。なんじゃいね?(Morm. Painted Desert x Ctsm. Donna Wise) という交配で、モルモーデスとカタセタムの人工交配種であることがわかります。個体名に含まれているSVO って何?と思いますよね。これは、カルフォルニアのSunset Valley Orchid というラン屋さんのことなんです。この蘭園の創始者であるフレッド クラークさんが交配して本種を作り出したので、それを記念してフレッドクラーケアラ属となったのです。なので全体を解釈すると、サンセット(日没)バレー(峡谷)蘭園のフレッド クラークさんがつくりあげた’宵闇に光り輝く黒真珠‘というイメージでいかがでしょうか?言っておきますがこれは個人のイメージですが、そんな感じでよろしいかと思います。しかし、アフターダーク種すべてがこのように真っ黒になる訳ではありません。オレンジっぽい花びらに茶班がはいるものや、まだら班になったり、変異はいくつかあります。それらの中で秀逸なのが本種ですが、ブラックパールの中にも、黒さの違いがありますので、より黒い株を獲得したいものです。5花茎も出してるバルブの出来が抜群で、成長期における多肥栽培が必要不可欠とのことです。NS 6x3.5cm 46輪

第2位 Caulaelia(Dial ) Mizoguchi 'Princess Kiko '        堀 清次  6票
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私達の耳には、ダイアレリア ミゾグチと言ったほうが馴染み深いですね。そして、ミゾグチとくればプリンセス キコと連続するほどの一体感です。Diacm. bicornutum x L. albida=Diallaeria Snowflake それに Laellea ancepsを掛けたのがミゾグチです。ところがこのところの属名変更により、Diacm(ダイアクリウム)がCaularthron(Clrthr.)コーラルスロンとなったことにより、ミゾグチをCaulaelia(コーラエリア)と呼ぶことになりました。ああ、ややこしい!! 元となってるダイアクリウム ビコルヌウタムがミゾグチにそっくりで、リップのピンクの縁取りを無くしたような花です。しかし、‘プリンセス キコ’を特徴付けているのはなんたってこのピンクの縁取りですから、しっかり縁取られている株を選びたいです。良い株はリップだけではなく、花びらにもピンクの縁取りがはっきりと入るものがあり、見つけたらそく購入しましょう。もちろん、秋篠宮 紀子様の御成婚を記念しての銘名であることは広く知られています。紀子様のご様子そのまま、優しげでチャーミングな花です。5花茎 23輪 NS6x6.5cm


3.香りの部
フレグランス賞 Cattleya schroederae                 堀 清次
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<<各賞(審査員推奨)>>
良個体賞  Rhyncholaelia glauca fma. alba 'Seijikun`   堀 清次
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大作賞   Bulbophyllum lindleyanum 'Seijikun`       堀 清次

<<展示花>>
Cattleya Aloha Case                          小島 朝男
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by orchid12345 | 2016-02-22 22:03 | 例会入賞花・展示花 | Comments(0)