2015年4月度例会入賞花・展示花

<<<人気投票入賞花>>>

1.原種の部
第1位 Microcoelia stolzii ‘Kathy Fenwick’s Medusa’     小野 敬一    19票
a0265160_094571.jpga0265160_010139.jpg
初めて見る属ですが、皆さんはいかがでしょう? マイクロセリア ストルジィと読むのですが、当然はじめて見る種になります。ケニア、タンザニア、ウガンダ等、熱帯アフリカに多く見られ、マダカスカル島にも数種が確認されています。全体では, 31種が常緑性森林の多雨地域に生息しており、海抜800~2450mの割と広範囲に適用していることから、栽培は案外楽なのかな?なんて想像します。銀白色の根が輪状に2段重ねになり、さしずめ小さな車輪のように見えました。根だけ?ええ、そうなんです。無葉蘭なんです。無葉蘭と聞くと私たちは,インド、タイ、ラオス等に生息する黄緑色のパリシーや、エンジ色のルニフェラが、板に根を貼り付けた姿をイメージしますが、それらとは一線を画した感があります。花は根の間から20花茎を伸ばし、NS0.2x0.2cmの極小白花が約400輪、咲き誇る雪柳のようにアーチを作る姿は圧巻です。


第2位 Dendrobium hildebrandii            小島 朝男    7票
a0265160_0112320.jpg
オールドファンにはやはりヒルデブランディがしっくりいくのですが、現在では、デンドロビウム シグナータム(signatum) というのが一般的のようです。デンドロにあまり造詣の深くない筆者には、全然しっくりといかないのですが、皆さんはいかがでしょう?そもそもシグナータムなんて初めて聞いたぞい!! それでも、デンドロビューム トルティルとくれば、「ああ、知ってる」となります。自生地は、インド、タイ、ミャンマーあたり広範囲に渡り、地域格差の大きい種のひとつでもあります。それ故、Den.tortile var hildebrandiiと標記されたりもします。花色は白っぽかったり、黄色っぽかったり、あげくには、ピンクっぽいのもあるのですが、全てに共通しているのは、リップに覗く黄色い目玉模様です。出品花は白色タイプで一番ヒルデブランディっぽく、リップ喉は薄黄緑で、NS6.5x6.5cmの綺麗な花が、70花茎 200輪の大株作りが素晴らしいです。それにしても、会長の温室はよほど大きいのでしょうか?毎回毎回大株が登場します。当会では、濃いピンク色の変種Den. tortile var. roseum がお馴染みですね。


第3位 Dendrobium treacherianum (旧Epigeneium lyonii)  堀 清次  6票
a0265160_0133382.jpg



2.交配種の部
第1位 Dendrobium Jan Orinstein `Red & White'    小野 敬一    15票
a0265160_0144678.jpg
最近流行のデンドロビウム ジャン オリスティン、あちこちで見るようになりました。なんと言っても綺麗ですもんね。ご存知のようにこの品種の交配親は、Den.アフィラムとDen.プリミリナムです。雑種強勢にて、赤味の強い優秀花が誕生しての賑わいでしょうが、アフィラムもプリムリナムもそれほど赤味成分を含有しているとも思えないのに、アフィラムのピンク成分とほんの少しのプリムリナムのピンク成分が相まって、濃ピンクが出現するなんて、交配の妙となる小さな奇跡です。垂れ下がる系のデンドロは、えてしてうつむき加減に咲くことが多いにもかかわらず、出品花は正面を向き、まっすぐ咲きを主張しているかのようです。また両親とも、それほど花期が長くないにも拘らず、本種は5割増になり、豪華さともども蘭展向きの優良種です。良いとこばかりですが、原種の持つ素朴さを失うのは、いたし方の無いところです。4花茎 70輪 NS5.5x5cm


第2位 Sarcochilus Fizharts              中村 スエ    12票
a0265160_0163024.jpg
スエさんのこの株は、4月の常連になりました。上記の小野さんのデンドロと共に、人気投票にて昨年も入賞しています。この花を見ると私はいつも、家紋として描かれる梅紋を思い出します。NS2.5x1.5cmの丸白弁が可愛らしく、中心部に同心円状の赤縞があしらわれてポイントになっています。約150輪開花していますが、つぼみも同じくらいありますので、最盛期とは言えないのが残念です。サルコキラス属は殆どがオーストラリアに産し、特に両親のハートマンニーとフィッツジェラルディは代表選手で、見分けがつかないほど似通っていますので、交配されたフィッツハートも大差のない花容となります。ハートマンニーのほうが、丸弁度が高いくらいでしょうか。オーストラリア原産と聞くと、イメージ的に暖かいと思い、温室栽培が不可欠な気がしますが、ところがどっこい、温室が無いほうが咲きやすいという変わり者なのです。必要なのは、充分な日差しと、5~7度の低温栽培。特に秋口は低温が必要で、デンドロビウムのノビルより後に取り込む、スパルタ栽培が必要だということです。必然的に水遣りは極控えめとなり、加減を間違えると落葉させることになります。10度あると花芽分化しないなんて、かえって難しそうな気がします。


第3位 Rhynchovola David Sander         星野 和代    9票
a0265160_0172940.jpg


3.フレグランスの部
フレグランス賞 Cattleya warneri fma. alba         星  隆
a0265160_0183945.jpg



<<<各賞>>>
希少種賞 Microcoelia stolzii ‘Kathy Fenwick’s Medusa’       小野 敬一
a0265160_094571.jpg


栽培技術賞 Paraphalaenopsis labukensis           堀 清次
a0265160_021629.jpga0265160_0212077.jpg


<<<展示花>>>
Bif. harisoniae fma. aurea                     堀 清次
a0265160_0224343.jpg


Epc. Rene Marques × Rth. Free Sprit 'Lea'         中村スエ
a0265160_0232827.jpg


Octomeria estrellensis                        堀 清次
a0265160_0241720.jpg

[PR]
by orchid12345 | 2015-05-23 18:55 | 例会入賞花・展示花 | Comments(2)
Commented by たきかわ at 2015-05-09 01:29 x
Microcoelia stolzii ‘Kathy Fenwick’s Medusa’ というランを初めて拝見しました。
アフリカやマダガスカルに自生しているようですね。
「ん~、マニアックだ!」と感心してしまいます。     
Commented by orchid12345 at 2015-05-18 00:11
たきかわ先生
コメントありがとうございます。
所沢洋蘭会はマニアックな会員が多く楽しいですよね!!