2014年5月度例会入賞花・展示花

5月度例会の入賞花・展示花を紹介します。

<<人気投票入賞花>>
1.原種の部
第1位 Phragmipedium warscewiczianum ‘Seijikun'   堀 清次  17票
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中南米の標高(800m以上)の高い崖に自生。NS6.5×47㎝ 2花茎 4花(ツボミ2)。茶黄色を基調とした花全体に赤色の脈が入った花が咲いていました。去る5月29日から開催の「第54回蘭友会らん展inサンシャインシティ」おいてレッドリボン賞を受賞されました。特徴としては花弁が、ねじれながら下垂し地面まで達し、自然界ではこの花弁を昆虫が伝いリップに舞い込むことで受粉がおこなわれているようです。フラグミ属は、趣味家の間では形態的によく似たパフィオ属が、種類、色、形ともバリエーション豊富なパフィオ属が“メジャークラス”、片やフラグミ属は、色、形とも地味でどちらかというと“マイナー”というのがもっぱらの評価ですが、しかし、近年“コバチ”の発見でフラグミ属も、一躍脚光を浴びました。紅赤色の花を着けるコバチや朱色のベッセなど、パフィオにはない色調の花が注目されています。花期は夏、夏の暑さを避け、常に水やりに心がけることが栽培ポイントです。因みにwarscewiczianumの種名由来は、オーキッド・ハンターJoseph Ritter von Rawicz Warscewicz氏に因んで名付けられたものです。


第2位 Dendrobium amabile (= bronckartii) ‘Benibotan'   角田 馨 12票
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インドやビルマなどの標高1200m前後に自生。バルブの上部から下垂した花茎に NS5.0×3.5㎝ 6花茎 約120輪 (バルブ長65cm)のピンク色の花が咲いていました。ベニボタンはその中でも優良個体で、ご存知の方も多いと思いますが、静岡県のY蘭園が92年東京ドーム国際蘭展でシルバーメタルとトロフィー賞を受賞した品種です。当時は、あまりの豪華な美しさで「ほんとに原種なの?」と物議があったことを、当時を知る蘭栽培の先輩から耳にしたことがありました。ブロンカルティは、シルシフローラム、ファーメリーに似た形態で、初夏咲きの傾向がありますが、自生地の環境は少し異なり、9月~11月に多雨、2月~5月は少雨だが湿度は高い、夏の平均最高気温は26℃程度、冬の平均最低気温は10℃程度と有ります。このようなことから、栽培のポイントは、夏はなるべく涼しくすることを心がけ、秋は水を十分にやる。冬は加温(10℃)する。このポイントを押えると立派な大株の花が咲くようです。私の大好きな「房咲き系」で、「美人薄命」の通り花期は短いです。


第3位 Dendrobium crepidatatum ‘Mariko'        小野 敬一  7票
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2.交配種の部
第1位 Vanda Pat Delight (Kasem's Delight × Fuchs Delight)   小島 朝男  10票
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NS10.5×16.0㎝ 1花茎 6輪、濃紅色の花が咲いていました。バンダ属について知識があまりないので原稿を書く、この機会に少し調べてみました。約40種、熱帯アジア、インドから東南アジア、中国南部、ニューギニア島、オーストラリア、ソロモン諸島、フィリピンから、台湾、琉球まで広く分布している着生種。東南アジア熱帯の低地に自生する低地高温種とヒマラヤ、タイ、ミャンマーなどの高地に自生する高地低温種と2種類が大別できます。流通しているバンダは高地種の交配種が多く、赤系、ピンク系、ブルー系、白、イエローなど花色が大変バラエティーに富んで、大輪の多輪咲きの大株のバンダは、とても見応えがあります。その他アスコセントラム、エリデス等との属間交配も盛んに行なわれて用途別に一般商用で流通しています。栽培は、やはり自生地を知った上で栽培することが、良い花をさかせるポイントです。高地低温種バンダは、熱帯の標高500mから1000mの高い森林の霧が多い地域に生息し、樹木の高く風通しのよい場所に根を空気中にさらされた状態で着生しています。根はとても空気、高湿度を好みます。栽培のバロメータは、いかに良い根を保つことができるかのようです。


第1位 Cattleya Mrs. Myra Peaters (gaskelliana ×warneri)  豊田 弘  10票
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この花を例会で拝見した時に「ワーネリーかな?」と思ったのですが、ラベルをチェックしたら違っていたので、交配親はいずれなのかと思いながら自宅で調べてみたら、1904年登録と非常に古く、カトレア原種同士の一代交配でビックリ!交配親を見てこれまたビックリ!けっこう身近な交配にもかかわらず私の手元にないのもいざしらず種名を聞くのは初めてでした。(私だけですかね?)交配親としての特徴としては、花径を大きくする傾向があるとされる C. gaskellianaと、株姿をコンパクトにする傾向があるとされるC. warneri。 NS14.0×16.0㎝ 1花茎 3輪 交配種というより、原種カトレアの雰囲気を醸し出し、リップの色彩が濃く鮮やかで展開の美しい花容が清々しく印象的な大輪セルレアが咲いていました。             (宮本)


第3位 Rhyncholaeliocattleya King Harold (Rl. digbyana × C. Harold) 星野 和代 8票
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3.香りの部
フレグランス賞 Cattleya walkeriana               星  隆
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<<各賞>>
良個体賞  Cattleya noblior ( ‘Perfection' × ‘Summer Land')      豊田 弘
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良個体賞  Phragmipedium warscewiczianum ‘Seijikun'        堀 清次
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大作賞  Dendrobium tortile fma. roseum             小島 朝男
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<<展示花>>
Dendrobium loddigesii                       角田 馨
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Phal. tetraspis                            星野 和代
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by orchid12345 | 2014-06-09 23:03 | 例会入賞花・展示花 | Comments(0)