2014年4月度例会入賞花・展示花

<<人気投票>>
1.原種の部
第1位 Dendrobium aphyllum                 桜井 秋子   10票
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八重桜の季節も終盤にさしかかり、春の雨風が桜木根元を桃色絨毯に彩り、惜しむ心に微塵の容赦もなく新緑の装いへと駆け込む時、我らが庭先にもアフィラムの可憐な小花がやさしく微笑んで癒してくれます。長いこと蘭を楽しんでいる私達にはピエラルディがしっくりいくのですが、近年はアフィラムが正式名として定着してきました。元バルブに付いた2~3個の高芽がそのまま成長して、それらのバルブにもたくさんの花を付けて、いっそう賑やかになり、アフィラムの理想的なフォルム、滝シャワーに近づきました。ノビル系デンドロですので、秋の低温処理と水控えは常識ですね。先の蘭展における一般入場者の人気投票にて、名だたる高位受賞株を押さえて第一位に輝いた品種でした。桜井さん、久々のエントリーにてトップ当選です。53花茎 350輪 NS6x4cm

第2位 Cattleya noblior ('Perfection' x `Summer Land')    佐藤 俊男   8票
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この株は当会において2008年10月に栽培教室教材として配布されたものです。滝川先生が交配され、フラスコ苗として提供していただき、佐藤さんがコミュニティに仕立て、さらに単鉢上げしたうえで、皆さんの元へ渡ったものなのです。そういえば我が家の墓標群の中にも2枚のラベルがあったような、、、。‘Perfection’は言うに及ばずアマリエタイプの代表選手、一方‘Summer Land’は滝川先生が選抜したアマリエタイプの優秀花で、初夏の蘭展が秋川市、今のあきる野市のサマーランドで開催されていたのを記念して名付けた個体(と勝手に想像している)の交配ですから、優秀な個体が出現するのも当然と思えるような、綺麗な色合いの個体です。特にリップが秀逸で、赤ストライプの広がりの中にいろどられたイエローが綺麗綺麗。それにしても、あのフラスコ苗が数年でここまでになるのですから、株自体の性質もさることながら、栽培者の力量が窺い知れるのは言うに及びません。1花茎 3輪 NS10x10cm

第3位 Guarianthe skinneri fma. alba              豊田 弘  7票
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2.交配種の部
第1位 Dendrobium Jan Orinstein 'Red & White'     小野 敬一   13票
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聞き慣れないデンドロの交配種です。ジャン オリンステイン‘レッドアンドホワイト’で良いのでしょうか?一見したところアフィラムっぽいフォルムなので、アフィラムに交配種をかけた戻し交配種かな?と思ったのですが、何とプリムリナムとの雑種第一代種でした。プリムリナムならデンドロファンでなくとも誰でも知っている普及種ですから、ポピュラー種どうしの交配となり、この耳慣れない交配名ももっと浸透していてよさそうなものですが、初耳だった筆者は単なる不勉強でしょうか?こう推測します。以前からあったが、なかなか良花が作出されず、ノビル系のデンドロの中に埋没していた。‘レッドアンドホワイト’が出現して現在注目されつつある。と、いうものです。レッドは花びら全体の色、ホワイトは言うまでもなくリップの色です。垂れ下がる系のデンドロは下を向いて、うつむきかげんに咲くことが多く、リップは上を向いて主張するものの、はなびらが目立たず、ただなんとなくピンクっぽいのですが、出品花は花びらが垂直立ちをして、前面を向くように咲くのが評価のポイントと見ます。6花茎 84輪 NS5x4

第2位 Sarcochilus Fitzhart                   中村 スエ   12票
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中村さんはこの種を毎年のようにこの時期出品しているように感じます。そして株は年々大きく育っていると思われますがいかがでしょう?22花茎 NS1.2x1cm 約220輪の小花が株いっぱいに咲いているのが素晴らしいです。種名から解るように、サルコキラス属のポピュラー種、フィッツジュラルディとハートマンニィの雑種第一代なのです。サルコキラス属は殆どがオーストラリア周辺に産し、フィッツジュラルディは茎長が1m程にもなる大型種で、白花、桃花、紅花と変異が大きいことでも知られています。一方ハートマンニィはオーストラリアの標高1000m以上の高地産で、白花の中心部が暗紅色の細点、又は斑紋に彩られており、株姿ともどもフィッツハートそのままの花のようで、フィッツジュラルディがどこかへ消えてしまいました。ラベルを見ないとハートマンニィなのかフィッツハートなのか区別がつかないくらいです。栽培にはコンパクトで良いのですが。栽培法をもう一度じっくり伺いたいです。開花最盛期は過ぎているのが残念です。                                    (堀)

第3位 Vanda Cherry Blossom                 小島 朝男   4票
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第3位 Cattleya Love Castle `Happiness'          金子 實    4票
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3.フレグランス賞  該当無し


<<審査員推奨株>>
希少種賞  Ophrys scolopax                      小野 敬一
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希少種賞  Bulbophyllum pecten-veneris           堀 清次
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努力賞   Dendrobium aphyllum                   桜井 秋子
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<<展示株>>
Den. hildebrandii                            小島 朝男
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Bulb. mastersianum                          堀 清次
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C. maxima 'Seijikun'                         堀 清次
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Cynorkis purpurascens                        角田 馨
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Den. Hamana Lake 'Prism’                      星野 和代
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Den. Ueang Phueng (jenkinsii X lindleyi)            豊田 弘
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Phal. mariae 'Vi Angel of Mine'                   山田 栄
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by orchid12345 | 2014-05-20 18:30 | 例会入賞花・展示花 | Comments(2)
Commented by たきかわ at 2014-05-05 23:54 x
4月例会の花を拝見致しました。
人気投票の原種の部第2位の C. nobilior var. amaliae は私の交配ですね。
佐藤さんはいつも上手に咲かせていますね!
欲を言えば、花弁の先端がもう少し丸いと良いですね。
両親の Perfection も Summerland も花弁が丸いので、兄弟株から丸い花弁の花を持った個体の出現を期待しています。

ゴールデン・ウィークの間は、私は中央アジアの天山山脈の麓のカザフスタン高原にフラワー・ウォッチングに行って来ました。
アクス・ジャバグリ自然保護区で大草原に莫大な数のチューリップが咲き、雪の天山山脈も非常にきれいでした。
Commented by orchid12345 at 2014-05-09 01:53
たきかわ先生、
ご訪問ありがとうございます。
確かに2位のノビリオールはたきかわ先生の交配したフラスコ苗を佐藤さんが単鉢に上げ、会員に配布したものの一つです。
配布苗を咲かせたのは今のところ佐藤さん一人ではないでしょうか。それほどノビリオールは栽培が難しいですね。
ところで、ゴールデンウィーク中カザフスタン高原に行かれたとのこと、是非そのお話を例会でも聞かせてください。楽しみにしています。