2014年3月度例会 入賞花・展示花

【人気投票】
1.原種の部
第1位 Cattleya jongheana `Seijikun'      堀 清次    11票
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ブラジル産の旧レリア属ですので、現在はカトレア属への仲間入りになっているのは、周知の事実ですね。草姿はミニ種と言って良いくらいの10cm内外ですが、NS13x13cmの圧巻の良花を咲かせてくれました。NS13cmというとトリアネイの一般種のサイズに迫ろうという大きさですので、草姿を比べるとその秀逸さが伝わります。もともと12cmほどの花を咲かせる種ではありますが・・・。ペタルが波打たず平面的にキチッと大の字状に咲き、硬質を感じさせる花姿もジョンゲアナの持ち味で、その子孫に伝えるべき確たる優性遺伝形質です。唇弁を縁取るパステルフリンジと奥から連なる黄色い襞(ひだ)状部が何とも言えぬ愛らしさを演出しています。花色がいま少し濃色だと言う事がないのですが。蕾がガラス面に触れて、ナメクジさんが渡り、舐め跡が見られるのはご愛嬌ということで。3花茎3輪


第2位 Dendrobium primulinum          星  隆       9票
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約1000種もあろうといわれるデンドロビウムの原種のなかにあって、とりわけ美しいデンドロの一種と言っても過言ではないでしょう。インド、タイ、中国南部にまで生息しますので低温にも強いのは確かですが、健全に成長させバルブ全体の着花を見るための栽培温度は9~10度は最低条件です。とは言え、いわゆるノビル系デンドロですので、秋の終わり頃には6~7度の低温に20日前後当てる必要があります。よくバルブの中ほどにのみ着花している株を目にしますが、成長時期において充分にバルブを成長させられなかった結果と言えます。バルブの頂部と基部は成長がゆるく、中ほどは好成長を遂げ充実し易くなるため、その結果花が咲くことになりますので、全体着花の為には成長期における基部・頂部の健全な成長が不可欠となります。というよりも“花咲か爺さん”の登場が手っ取り早いでしょうか。出品株は概ねバルブ全体に着花が見られ、5花茎 NS5.5x3.5cm 48輪 が桜色に染まっています。古バルブを根鉢にまとめて後方に隠し、花付きバルブを前面に揃えて強調する星さん流のディスプレイが成功しました。


第3位 Cattleya coccinea (Small World 系)  豊田 弘     8票
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2.交配種の部
第1位 Rhyncattleanthe Love Passion             豊田 弘    14票
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ポティナラはカトレア × レリア × ブラサボラ × ソフロニィティスの四属間交配種といわれていましたが、ご存知のようにレリアの多くとソフロニィティスはカトレア属に移行、ブラサボラのディグビィアナはリンコレリア属に移行しました。またカトレアのオーランティアカは、グアリエンセ属になりましたので、本種はRhyncattleanthe (リンカトレアンセ)と表記するのが正しいということになります。古い交配で、10種ほどの原種が作出に関与しており、それぞれの個性的な血の配合が折り重なり、今日の絶妙な花容に行き着いたということでしょう。澄んだオレンジ色が強烈で、すぐに目の中に飛び込んで来るほど印象的ですが、それらは、旧レリア属のシンナバリアーナとハーポフィラ、グアリエンセのオーランティアカに起因しているようです。丈夫で毎年開花してくれますし、ひと月ほども咲き続け、温室内を華やかにしてくれるので大変重宝します。ほとんどが‘オレンジバード(橙色の鳥)’という個体名のオレンジ一色花ですが、リップの先端を紅色に彩る‘アイランド ロマンス(ロマンスの島)’という個体名の花が極まれに見られます。NS10x10.5cm 3花茎21輪 つぼみ1


第1位 Cattleya White Island 'K&T White Queen' AM/AJOS'   宮本 勝    14票
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宮本さんにはこの種でもうひとつ‘Yukari’と奥さんの名を命名された個体をお持ちで、出品される度にその株も受賞されています。ということは、全てのホワイトアイランドがそうだとは断言できませんが、何かしら私たちの心に訴えるものがあるのだろう、と想像します。雑種強勢は動植物間の交配においてよく言われることですが、本種も C.ワルケリアナとC.ジョンゲアナのハイブリッドであり、両親の長所をいかんなく継受した結果だと断言できるものです。勿論栽培者がよく栽培しての話ですが。プミラと交配したミニパープルが東の横綱なら、ジョンゲアナとの交配、本種ホワイトアイランドは西の横綱といってよさそうです。ワルケのペタルが少し乱れる処や、サイズが少し足りない処をジョンゲアナが控えめに味付けして輝きを増しているのです。春霞がかかったような乳桃色の中にダイヤモンドダストがキラキラリ。2花茎 3輪 NS12.2x13cm                                      (堀)


第3位 Cattleya Aloha Case `Venus'             金子 實


3.フレグランスの部
フレグランス賞 Cattleya schroederae            星  隆
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【各賞】
努力賞 Leptotes bicolor                    小島 朝男
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良個体賞 Cattleya jongheana `Seijikun'        堀  清次
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希少種賞 Pterostylis nutans alba             豊田 弘

努力賞 Orchis Bornemannii `Moon Prince'        中村 スエ


【展示花】
Cynorkis purpurascens                    山田 栄
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Pleione formosana                      海東 行夫
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Sievekingia marsupialis                  小野 敬一
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by orchid12345 | 2014-04-20 10:20 | 例会入賞花・展示花 | Comments(0)