2013年8月度入賞花・展示花

【人気投票】
1.原種の部
第1位 Miltonia spectabilis var. moreliana ‘Aoki’  小野 敬一   18票
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ミルトニアというと夏の暑さにすこぶる弱い、と言うのが通り相場なのですが、変種モレリアナと呼ばれるこの君は、千年に一度と言われるほどのこの暑さにもめげることなく、かくもみめ麗しくおん姿を現し給いけるとは、いと嬉しかりけり。贈答用に使われる赤やピンクの華やかなミルトニアはブラジルやベネズエラの標高1300~2200m程の高地に自生するベキシラリアという種をもとに交配を重ねて出来上がった種ですので、暑がるのも納得というものです。一方、500m付近に産するスペクタビリスは、水と愛情を注ぐことにより、暑さに負けずこんなに美しく咲いてくれる剛健種です。ミズゴケ植えを鉢から抜いたまま、ヘゴ板にリードを寄せて活着させ、小野さんらしく綺麗に仕上がっています。綺麗に仕上げるって、才能です。2花茎2花 NS9x12cm リップ幅6.8cm
*なお、変種モレリアナは最近スペクタビリスから独立し、Milt. morelianaとなりましたので、以降そのように標記することとします。

第2位 Aeranthes ramosa                 星野 和子   6票
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蘭を語るとき、その花のあり方の多様性をひとつの魅力として捉えるのは、正しい方向だと思います。その魅力的なひとつの花のあり方が、この花にあると言っても大げさではありません。ひとくくりにするとマダカスカルを代表産地とするアングレカムの仲間、ということになるのですが、アフリカの一部も含めて約45種もの奇妙な花があるというから驚きです。属名はギリシア語のaer(空気の, 空中の)と anthos(花)の合成からなり、その気生習性がわかります。また、種名ramosaは、「分枝の」という意味で、その花梗が非常によく分枝する特性を持つことを示しています。花梗は細く、針金のように約100cmも下方に伸び、その先端に6~8花を順次開花させます。良くできると200cmも花梗を伸ばすそうです。花は緑白色で、下から覗くと半透明の緑色ガラスを思わせ、ステンドガラスの趣(おもむき)です。天日干しされた緑のイカのようで、垂らした緑色のベロ(リップ)と薄緑の距は、海中から拾い上げた緑のアメフラシのようでもあります。もっとも、海中からアメフラシを拾い上げたことはありませんが。1花茎 3輪 NS5.5x6cm

第3位 Macroclinium manabium             堀  清次   5票
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2.交配種の部
第1位 Cattleya Mini Purple                小島 朝男  13票
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いわずと知れたワルケリアナとプミラの交配種で、蘭栽培を趣味にする人なら必ず一鉢は棚奥のどこかにでも、「あります!!」というくらいの、剛健、普及種ですね。本来の開花期は冬~初夏にかけてなのですが、個体により二季咲きだったり、四季咲きだったり、まちまちのようです。新芽の成長と共に花芽が上がってきますので、貧弱なバルブにも意外と立派な花を咲かせていたりするものです。バルブの充実は花後になりますので、しっかり管理して太らせましょう。さまざまな親を使用して、さまざまな個体名を持つ優秀花が作出されていますので、タイプの異なる株を蒐集するのも楽しそうです。出品株は栽培教室提供株との由、「全く記憶にございません」が、長年に渡り愛培されてきたのはさすがです。この暑さですので、さすがに本来の花ではないのが、リップや花びらの色乗りにあらわれているのが残 念です。 1花茎 2輪  NS10x10.5cm

第2位 Darwinara Charm‘Blue Moon’          豊田 弘   12票
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属名ダーウィンアラと呼びます。あえて最初にことわりを入れたのは、自分がそれらしき属があるのは認識するも、はっきりと解らず、ダーウィ・・ 何とかと曖昧にしてきたことから、この際はっきりと決別するためであります。加えて、Yonezawaara(ヨネザワアラと読みます)という属名があるのも皆さん認識しているでしょうが、この二属、はっきり区別できますか?かく言う自分も答える術がありません。
Yonezawaara = (Neofinetia(風蘭)×Rhynchostylis) × Vanda
Darwinara = (Ascocentrum ×Rhynchostylis × Vanda) × Neofinetia(風蘭)
となり、ヨネザワアラが三属間、ダーウィンアラが四属間人工交配種となることがバッチリ勉強になりました。もっと言うと、フウランとリンコスティリスにバンダの交配がヨネザワアラで、ダーウィンアラはアスコセントラムの血を引いた三属にフウランを交配して完成しています。ちなみに使用されたアスコセントラムはAscocentrum curvifoliumです。ダーウィンアラ チャームの個体名には‘ブルームーン’のほかに‘ブルースター’があります。巷では、ヨネザワアラのブルースターとダーウィンアラのチャーム‘ブルースター’がごっちゃになって流通しています。とてもよく似ていますが、濃色がダーウィンアラで、空色っぽいのがヨネザワアラです。両種とも芳香種でフラグランス部門の常連、きつい香りがダーウィンアラです。ああ、ややこしい、、、。1花茎 8輪 つぼみ6 NS8.5x6cm
*なお、このところの属名改編により、ネオフィネチャ(フウラン)もアスコセントラムもバンダ属へ移行になり、上記二属は消滅したようです。実質、バンダとリンコスティリスの二属間交配種となり、Vandachostylis Charm とVandachostylis Blue Star になりました。 以降そのように標記することとします。ここではこれまでの曖昧さを明瞭にするため、これまでのまま標記しました。         (堀)

第3位 Paphiopedilum sukhakulii × philippinense  若尾 暢子 10票

【各賞】
フレグランス賞 Phal. bellina             高橋 稔
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その他の賞 該当なし

【展示花】
Cattleya crispa fma. carnea ‘Equilab’      堀 清次
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Den. perthenium                     豊田 弘
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Habenaria radiata [サギ草]             角田 馨
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Vanda falcata ‘翠華殿’                  豊田 弘
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Phal. javanica                        堀 清次
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by orchid12345 | 2013-08-31 00:54 | 例会入賞花・展示花 | Comments(0)