2012年11月度例会 入賞花・展示花

原種の部
第1位 Cattleya walkeriana 'Nomura'              星   隆  14票
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往年の名花、なんちゃったら花に叱られるでしょうか?ティポタイプのワルケリアナでは最も普及している銘のひとつと思います。整形のワルケが作出され続ける今となっては並みレベルと評価はいまひとつなるも、往年にあってはそれなりの整形花であったことは疑いの余地がありません。‘Kitayama’、‘ Jungle Queen’と同株とも言われ、稔性の低い3倍体であるようです。多くの蘭にとって厳しかった今年の猛暑の強光線は、ワルケ栽培には好都合と思われ、事のほかあちらこちらより開花の朗報が舞い込むことになるでしょう。出品株は元気に成長を続け、鉢から溢れ出、別鉢を伏せて台座として使用するウルトラCばりにて、ワイルドなたたずまいとして成立している不思議の一品。2花茎5輪 NS9×11cm

第2位 Dendrobium lawesii bicoler ×Sib.              小島 朝男  8票
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原産地のニューギニア、ブーゲンビル島から輸入された当初は高地産の為、栽培の困難なデンドロと言われ、わたしも決して手を出さず、申し訳程度に咲いた貧弱な(失礼)花を見るだけで満足し、先輩諸氏がどうしてこんな美しくもないデンドロが咲いたの、咲かないの、枯れたの、枯れないのと騒いでいるのだろう、と思っていたものでした。ん~十年の月日が流れ、筆者がラウェシーの栽培、蒐集にはまっていたならそれなりのオチも付いて、語りものとして成立するのでしょうが、一株も持ってないし、栽培したこともありません。国内実生が進み、随分と丈夫になり、往年のようにいつの間にか消失してしまうということは少なくなりました。ゆえに色々な花色のラウェシーが見られるようになりました。基本の赤、濃オレンジ、オレンジ、ピンク、白、そしてそれらの組み合わせによるバイカラー。出品株は赤とオレンジのバイカラーで一番ポピュラーな花色ですが、そのクリヤーさと株の大きさが秀逸ですね。50cm内外が一般的ですが、倍くらいの大きさです。‘小さくしたい’なんて言わずその大きさを生かして、大きな花をたくさん咲かせてください。3花茎51輪 NS1.5×1.5cm

第3位 Eria rhyncostyloides                    小野 敬一  6票


交配種の部
第1位 Cattlianthe Blue Boy ‘Wise’                 吉川 好江  13票
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レリオカトレアからカトリアンセに変更になりました。アンセの部分は二枚葉系カトレアの新しい属名Guarianthe(グアリアンセ)に由来しています。使用されているのはbowringiana(ボーリンギアナ)です。ガスケリアナ、ボーリンギアナ、レオポルディそして、レリア部分のパープラータの4品種によって交配されて作出されました。具体的には、Ctt. Ariel (Gur. boeringiana × C. gaskelliana) × C. Elegans (C. leopoldii × L. purpurata) となり、ボーリンギアナやガスケリアナはセルレア花が使用されたのが解ります。吉川さんらしく、綺麗に栽培されていますね。ブルー花は、遮光を強くゆっくり開花させると、発色が美しく仕上がるとアドバイスがありました。喉元のイエローがアクセントになり、美しさを増幅させています。ブルーボーイには他に、‘スカイパイロット’という普及種がありますね。‘ワイズ’と共に秋空の爽やかさをイメージしています。そう言われると‘賢者(Wise)‘ってブルーのイメージがぴったり? 2花茎10輪 NS9x10cm

第2位 Cattleya Aloha Case                       金子 寛  9票
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蘭栽培初心者の頃、最もよく眼にしていた交配種のひとつがミニパープルだったように思います。ご存知のように、C. walkeriana × L. pumila ですが、もう一度ワルケをかけて戻し交配するとアロハケースが出来上がります。なので、75%がワルケリアナですから、ワルケを整形にしたような花ができるのは理にかなっていると言うものです。出品花はそんな正統のアロハケースなのですが、戻し交配に使用するワルケにより、個性的なアロハケースが誕生します。その代表が花全体が濃紫色、しかもペタルはスプラッシュに彩られるという種で、‘Moon Shadow’や‘Tokorozawa’等の個性群です。使用された種がすべてセルレアだからこそなせる技です。機会があれば是非入手したいですね。出品花は確か以前にも入賞していましたね。ミニパープル、アロハケースの栽培をすっかり手の内に入れた感のある最近の金子さんです。 3花茎4輪 NS9.5x11cm
                                          (堀)


第3位 Cattlianthe Portia coerulea                    豊田 弘  5票


各賞
フレグランス賞  Onc. Sharry Baby 'Sweet Fragrance'           吉川 好江
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展示花
Cattleya walkeriana Tipo                    豊田 弘
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Eria. rhynchostyloides                    小野 敬一
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by orchid12345 | 2012-12-09 16:30 | 例会入賞花・展示花 | Comments(0)