2012年9月度例会入賞花・展示花

原種の部
第1位 Dendrobium lampongense             星  隆  9票
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日本語的に書き表すと「ランポンゲンセ」となりますが、デンドロファンの方には馴染み深い種なのでしょうか? 筆者には初めてお目にかかる種で、なんら情報がないのですが、ネットによるとタイ、マレーシア等東南アジアの標高200~300m付近の低地に産する高温大型種というプロフィールになります。クリーム色~黄銅色の可愛らしい花がひとかたまりになって咲いています。まだ開き始めなのでしょう。うつむきかげんに咲いているので、リップ周りのイエローが目立たないにも関わらず、1位入賞にちょっと驚きました。じみな花容にも目を向けた方が多かったと言うことですね。もう少し咲き進んだ花を見たかったと思いました。4花茎 50輪 NS2x1.5cm

第2位 Phalaenopsis violacea fma. coerulea `Usin'     吉川 好江  8票
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いいんじゃないですか!色が、紫色が抜群に。こうなるとセルレアというより別フォーマとして、パープルという枠を新設して欲しいくらいです。実は筆者は先月もこの花を例会にて見せていただきました。もう咲き終わりがかって萎れてるくらいの花でしたが濃い色合いは残っていました。ご本人曰く、「色はいいんですが、形が 今一で、」とんでもない。セルレアでこの形なら十分に整形花です。セルレア花はとがり気味の花になることが多いのですが、今回は株の力を発揮し本来の花形に咲きえたのでしょう。本当に素晴らしい!! 個体名の‘Usin’に少しひっかかるところはありますが。台湾あたりでのセルレアを使用したシブリングから出たものと思われ、台湾語に‘Usin’の意味する言葉があればいいがなあ、と思っています。大きさがNS3.5x3cmと足りないのが唯一の残念です。1花茎 1輪 NS3.5x3cm

第2位 Habenaria erichmichaelii                  西郷 数秀  8票
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基本種のロドケーラに極似ているも別種であることが判明しており、「エリクミチャエリィ」と呼ぶとなると、急に親しみが薄れてしまいます。並べて比較すると、まあ、まあ違いますかね、となりますが、全体のフォルムがロドケーラそのものですので、単体では判別がなかなか難しい種です。東南アジア産で広くタイ、フィリッピンから中国まで産しロドケーラと重複し、数年前に新種と認定されたようです。 ロドケーラには色のバリエーションがありますが、本種では今のところピンクの濃淡花一種類だけのようです。栽培はロドケーラと同様で秋から春の芽出しまで水を切る管理が必要ですが、最近では球根の皺より防止の為、ある程度水遣り管理が良いとも言われています。どちらにするかは皆さんの判断で、、、。地生蘭は基本的に1年毎、多くても2年には必ず植え替えをしましょう。怠るといつしか芋が消失します。2花茎 20輪 NS2x3cm

交配種の部
第1位 Miltonia Rikyu                    高久 秀雄  14票
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利休’として出回っているこのミルトニアはシンビジュームの栽培で名が知れ渡っている向山蘭園が‘i秋彩シリーズ’として‘京紫’や‘若紫’とともに初心者向きの暑さに強い品種として売り出しているなかの一種であると思われます。ブラジル産のregneliiを使用して、紫のリップと淡黄色の花びらの優しげな装いを作出しました。一方では同種と思われる品種をMIltonia Summer Time (regnelii × Earl Dunn )と標記されて売り出されています。向山さんでは、種苗登録品種として出願しており、この辺のいきさつは解りかねます。いずれにしても生育が旺盛で、花付きも良いので、2~3年で大株に成長してくれる優れものです。昨年も大株が出品され入賞していましたね。ご婦人に人気が高いようです。17花茎 50輪 NS6x7.5cm

第2位 Paphiopedilum Dollgoldi           小野 敬一  12票
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パフィオの王様、ロスチャイディアナムと黄色い逸品アルメニアカムの交配で生まれる特異な花です。高温種のロスとどちらかというと低温種というか、夏場の夜温を低くする必要のあるアルメニアカム、成長に時間がかかりそうに見えるので、毎年開花と言うわけにはいかない、栽培の難しい品種のひとつと思われます。なので、当会でのお目見えは初めてのような気がするのですが、いかがだったでしょう? 花色はアルメニアカム似の黄色で、花の全てに小豆色の縞模様が入って大変ダンディな装いです。ペタルには横縞、上下のドーサルとリップには立て縞が規則正しく配備されています。RHSへの登録はH.DOLL
さんにより為され、ゴールドのような花色から品種名が付けられたのでしょう。NS16x11cmとわずかに小ぶりであるのと、永いこと咲いているようで、本来の輝きが幾分失われているのが残念とは言え、目の保養になりました。 2花茎 2輪
                                         (堀)  

各賞
フレグランス賞 Phalenopsis violacea         磯田 忠彦
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良個体賞 Phalaenopsis violacea fma. coerulea `Usin'  吉川 好江
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by orchid12345 | 2012-10-23 11:54 | 例会入賞花・展示花 | Comments(0)