2012年6月度例会入賞花・展示花

原種の部
第1位 Polycycnis muscifera                     小野 敬一     10票
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ポリキクニス属ムシフェラと読みますがなんとも馴染みが薄いというか馴染みのない種ですね。パナマ、コロンビア、コスタリカといった中南米の中高地を原産とし、ゴンゴラ属に近縁な夏の暑さを苦手にする種だそうです。ということで小野さんも秘密の冷房室で涼しく栽培しているとの後日談がありました。ものの本にもやや栽培しづらく、季節ごとのめりはりある水遣りが必要で、適度な風を好む、と書かれています。また花色も株によって変化があり、茶緑っぽいからオレンジっぽいまで色々のようです。出品株はオレンジっぽいの方で美しく、花茎をとり巻くようにNS6x6.5cmのスワン形の花が13輪、つぼみが15個整然と咲いていました。集合花好きの小野さんらしい一品です。

第2位 Dendrobium victoriae-reginae              星  隆       7票
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暑さ嫌いならこちらの種も負けてはいませんね。フィリッピン原産ですが1500~2000mの高地産ですので、青紫色に魅せられ輸入株を温室に持ち込んで栽培にチャレンジした方は、ことごとく2,3年で枯らしてしまったのではないでしょうか。現在出まわっている株は育種家の方たちがシブリングした国内産株がほとんどと思われ、耐暑性も段違いに上がりました。出品株もそのような一株なのでしょう。ぶどう棚の日陰を利用して涼しく栽培されており、極めて濃い紫色の花が3輪元気に開花しています。まだ咲き始めなのか花が十分に開ききっていないので、NS3.2x3cmの径はもう少し増えるものと思われます。つぼみの3輪も一緒に開花しているともっと良かったのですが・・・は求めすぎかしらん? ところで、“ビクトリア-レギネ”って他の種でも見る種名ですがなんなのでしょう? ビクトリアはそのまま大英帝国の女王、レギネは王の妃って意味らしく、ビクトリア女王そのものを記念した種名ってぇことになるようです。ヘエ~。

第2位 Rhyncholaeliia digbyana `Mrs. Chase'        星野 和代     7票
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新緑から濃い緑へ木々の葉色も定着し、雨に濡れる葉が美しい、と思えるくらいの雨量なればこそ。梅雨真っ只中のこのシーズンの定番といったところでしょうか。ライムグリーンの爽やかな花色がひときわ目を引き付けますね。近年の属名変更により本種ディグビィアナとグラウカの2種だけがブラサボラ属よりリンコレリア属へ移動になったのはご存知のとおりです。ノドサやペリニーの棒葉や針葉タイプがブラサボラ属に残ったことになります(と勝手に思っている)。それにしてもなんとインパクトのある花なんでしょう。NS14.5x13.5cmの花が3茎3輪あるだけで、派手な装いの交配種をも凌駕してしまうと思うのは筆者だけでしょうか?そのリップのピラピラした髭状の飾りは何?どうせならリップをパシッと開けよ!冬場から新芽を出して成長しますので、その頃十分な陽を当てて育てますが、リゾームが腐れる癖?があるので、水管理に注意を要します。今年も出会えることが出来て幸せです。ほんとに。

交配種の部
第1位 Disa Rose Marie                         豊田 弘    13票
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豊田さんには申し訳ないのですが、ディサのこのタイプの交配種は当会においては定番の感さえあり、どの種もおんなじように見えてしまう、なんて書いたら顰蹙ものですよね。って言うくらいここ数ヶ月コンスタントに出品され続けています。しかも数株単位で。こんな洋蘭会が他にあるでしょうか?サンシャインにて催された蘭友会の蘭展にて数人の方に囲まれ、栽培法をあれこれと聞かれたのも解ろうというものです。‘ディサの豊田’と広く知れ渡ったことでしょう。(ディサだけではないのですが・・・。) あきる野でのサマーランドの頃からディサを出品し始めたと記憶しておりますので、振り返ればそれなりの年数を経ているのですね。何事も一朝一夕には成しえていないのです。長年水を冷やして循環させ続けるための設備を維持していくことも、確たる意志があってこそなのは明白です。そして、いつもながらの奥様の影のご助力があって。花は美しい赤花でサンフランシスコ似です。写真参照。NS6x6cm 1花茎6輪

第2位 Encyclia cordigera × randii                 角田 馨      9票
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コーディゲラとランディはエンシクリア属において両者ともメジャーと言えばメジャー? また、両者とも株姿も花の咲き方も大きな差異はない様に私には思えるのですが。美しいピンクのリップが特徴のコーディゲラ、花弁の先が前方に抱え込むように巻き込んで咲き、ペタルが波打つのも特徴です。一方、ランディは白のリップに日の丸ごとき赤点が特徴で、花全体が黄銅色っぽい感じ。また、ランディの方が花の変化が多いように思いますが、要するに交配者が何を狙って交配しているのか意味不明。一見、コーディゲラ?と思えるような花が誕生しました。バルブがよく太って、上手に栽培されている様子はうかがい知れますので、倍作りして花茎4本立ちで見せてください。甘~い香りがするはずですが。NS6x6cm 2花茎32輪    (堀)

第3位 Vanda 交配種                          小島 朝男    7票

各賞
フレグランス賞 Cattleya Sea Breeze `Fellrath's Pride'   星  隆
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希少種賞    Cryptochilus sanguineus             豊田  弘
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大作賞      Cirrhopetalum longiflorum 'Tokyo'      堀  清次
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展示花
Balb. arfakianum                             堀  清次
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C. gigas ‘Amaga’                            佐藤 俊男
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Den. lasianthera                             小島 朝男
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Den. signatum                              中村 スエ
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Den. stratiotes                              小島 朝男
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Ency. adenocaula                            宮原 十九美
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Ency. randii                                 宮原 十九美
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Paph. philippinense fma. album 小野 敬一
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Renanthera citrina                            林 美代子
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by orchid12345 | 2012-07-15 18:54 | 例会入賞花・展示花 | Comments(0)